2023年07月29日
2023年7月後半のウール倶楽部
7月2回目、夏休み前のウール倶楽部は28日(金)、29日(土)に開催されました。
このところ、日本列島、どこもかしこも酷暑続き。35℃でも「暑い~」とうなりそうですが、日本のあちらこちらで36℃、37℃、39℃という信じられないような数字が並んでいます。この暑さをもたらしているのが太平洋高気圧。フィリピンの東海上にある台風5号の影響で、太平洋高気圧の張り出しが強まっているためだそうで、この先1週間も災害級の暑さが続くと報じられています。富士の麓、標高650mにある馬飼野牧場でも例年とは比べものにならないほどの暑さではありましたが、36~37℃という地域に比べれば、それはもう過ごしやすい気候。緑の多さや真っ青な富士山の夏姿も視覚的な涼しさを与えてくれます。
今回の倶楽部のテーマは「ヨモギと雑草染め」。
朝の連続テレビ小説「らんまん」は日本植物分類学の父・牧野富太郎博士をモデルにした物語で、日本中で雑草への興味が高まっています。それに触発された訳でもありませんが、北海道の士別を訪れた部員達の心に響いたものがあったのでしょう。久々に自分達で採取したヨモギや雑草での染色をすることになりました。
早朝の牧場で染料となる雑草やヨモギ摘みをする事になっていたのですが、ウール倶楽部員は協力的。
Kさんはお兄さんにお手伝い願って前日にヨモギを刈り取って下さり、Tさんも早起きしてヨモギを摘み、K部長も月見草などの雑草を採取して下さり、その重量はヨモギ5.9kg、雑草7kg。
当日はこれ以上採取する必要もなく、早速染料の整理から始めました。
夏のヨモギもその他の雑草も背が高く伸び、茎が硬くなっているので、茎から葉を摘み取り、小さく切ります。
これがなかなか大変な作業。ヨモギや雑草の灰汁で手が真っ黒になります。それでも皆でやる作業は楽しいもの。例によってわいわいがやがや、、、お口と共に手も動かして染料を作ります。
染材が揃ったら、先ずはヨモギの葉を煮出して染液を作り、色のチェックをします。
出来上がった染液で染めたヨモギの1染目がこれ。
黄色系です。
淡く優しい黄色に染め上がりました。
ヨモギ2染目は鉄を入れ、色の入り具合を見た後、酢酸を入れ、残りの鉄を追加し、一晩放冷しました。
その結果がこれ。1染目の淡い黄色に比べ、2染目は少し緑がかっています。
3染目は雑草染め。
ヨモギ同様、雑草の葉を煮出して先焙煎していた羊毛を入れます。
途中、羊毛を揚げて染まり具合を見て、一晩放冷する事になりました。
こちらは一晩放冷した雑草染め。
翌日、もう一度火を入れ、鉄を入れて30分後に酢酸を入れ火を消して、ぴったり蓋をして1時間半ほど放冷。その後、蓋を取り1時間冷まして洗い、解して乾燥中です。
光の加減で黄色に見えることもありますが、実際には淡いグリーン。食いしん坊且つ呑兵衛のAさんに依れば、「オリーブの実の新漬け」の色だそうです。なるほど、、、あの色ね。色と共に、年に一度頂く爽やかなオリーブの実の味を思い出すと共に、その色を思い浮かべました。
手も口も動かしながらの解し作業。楽しい一時でもあります。
染色の間に、草木染めのレクチャーがありました。
日本では弥生時代後期頃から草木染めが行なわれていたこと、一種のみの色素に依る化学染料を使った化学染めに対し、植物が持つ多様な色素やタンニンなどが作用する草木染めは非常に複雑な奥深い色合いを出すものであること等を学びました。また、染材も様々で、コチニールのような虫を使っての染色も草木染めに分類されます。
今回は久々に染材の採取から自分達で行なう染色でした。暑い中、大変な作業でしたが、部員達には相応の充実感がありました。これからも与えられたものだけを学ぶのではなく、自ら欲して学ぶという態度を身に付けていけると、より楽しい倶楽部活動に繋がるのではないでしょうか。
静岡県はコロナの第9波に入ったのだそうです。確かに身近でそうしたことを思わせる傾向が出てきています。
高齢者のいるところ、基礎疾患の病をもっている人が多いような場所では、マスクを付ける配慮を!!
このところ、日本列島、どこもかしこも酷暑続き。35℃でも「暑い~」とうなりそうですが、日本のあちらこちらで36℃、37℃、39℃という信じられないような数字が並んでいます。この暑さをもたらしているのが太平洋高気圧。フィリピンの東海上にある台風5号の影響で、太平洋高気圧の張り出しが強まっているためだそうで、この先1週間も災害級の暑さが続くと報じられています。富士の麓、標高650mにある馬飼野牧場でも例年とは比べものにならないほどの暑さではありましたが、36~37℃という地域に比べれば、それはもう過ごしやすい気候。緑の多さや真っ青な富士山の夏姿も視覚的な涼しさを与えてくれます。
今回の倶楽部のテーマは「ヨモギと雑草染め」。
朝の連続テレビ小説「らんまん」は日本植物分類学の父・牧野富太郎博士をモデルにした物語で、日本中で雑草への興味が高まっています。それに触発された訳でもありませんが、北海道の士別を訪れた部員達の心に響いたものがあったのでしょう。久々に自分達で採取したヨモギや雑草での染色をすることになりました。
早朝の牧場で染料となる雑草やヨモギ摘みをする事になっていたのですが、ウール倶楽部員は協力的。
Kさんはお兄さんにお手伝い願って前日にヨモギを刈り取って下さり、Tさんも早起きしてヨモギを摘み、K部長も月見草などの雑草を採取して下さり、その重量はヨモギ5.9kg、雑草7kg。
当日はこれ以上採取する必要もなく、早速染料の整理から始めました。
夏のヨモギもその他の雑草も背が高く伸び、茎が硬くなっているので、茎から葉を摘み取り、小さく切ります。
これがなかなか大変な作業。ヨモギや雑草の灰汁で手が真っ黒になります。それでも皆でやる作業は楽しいもの。例によってわいわいがやがや、、、お口と共に手も動かして染料を作ります。
染材が揃ったら、先ずはヨモギの葉を煮出して染液を作り、色のチェックをします。
出来上がった染液で染めたヨモギの1染目がこれ。
黄色系です。
淡く優しい黄色に染め上がりました。
ヨモギ2染目は鉄を入れ、色の入り具合を見た後、酢酸を入れ、残りの鉄を追加し、一晩放冷しました。
その結果がこれ。1染目の淡い黄色に比べ、2染目は少し緑がかっています。
3染目は雑草染め。
ヨモギ同様、雑草の葉を煮出して先焙煎していた羊毛を入れます。
途中、羊毛を揚げて染まり具合を見て、一晩放冷する事になりました。
こちらは一晩放冷した雑草染め。
翌日、もう一度火を入れ、鉄を入れて30分後に酢酸を入れ火を消して、ぴったり蓋をして1時間半ほど放冷。その後、蓋を取り1時間冷まして洗い、解して乾燥中です。
光の加減で黄色に見えることもありますが、実際には淡いグリーン。食いしん坊且つ呑兵衛のAさんに依れば、「オリーブの実の新漬け」の色だそうです。なるほど、、、あの色ね。色と共に、年に一度頂く爽やかなオリーブの実の味を思い出すと共に、その色を思い浮かべました。
手も口も動かしながらの解し作業。楽しい一時でもあります。
染色の間に、草木染めのレクチャーがありました。
日本では弥生時代後期頃から草木染めが行なわれていたこと、一種のみの色素に依る化学染料を使った化学染めに対し、植物が持つ多様な色素やタンニンなどが作用する草木染めは非常に複雑な奥深い色合いを出すものであること等を学びました。また、染材も様々で、コチニールのような虫を使っての染色も草木染めに分類されます。
今回は久々に染材の採取から自分達で行なう染色でした。暑い中、大変な作業でしたが、部員達には相応の充実感がありました。これからも与えられたものだけを学ぶのではなく、自ら欲して学ぶという態度を身に付けていけると、より楽しい倶楽部活動に繋がるのではないでしょうか。
静岡県はコロナの第9波に入ったのだそうです。確かに身近でそうしたことを思わせる傾向が出てきています。
高齢者のいるところ、基礎疾患の病をもっている人が多いような場所では、マスクを付ける配慮を!!
2023年07月07日
2023年7月のウール倶楽部
7月第1回目のウール倶楽部は7日(金)、8日(土)の両日開催。よく晴れて暑い1日だった金曜日、青い富士山、入口の植え込みに咲いた白いヤマボウシの花、紫陽花など牧場は一気に夏景色です。
今回の倶楽部では先ず、橋本先生の白いセーターとアランのポシェットの紹介。
白いセーターの羊種はチェビオット。先ず、袖口から真っ直ぐに模様編みをして襟ぐりは休み目をし、反対側の袖も続けて編みます。要するに、タオルのような長方形の袖部分を1枚編みます。身頃は長方形の部分から拾い目をしてメリヤス編み。模様編みを除けば減らし目もなく比較的簡単と言えますが、完成品はとても素敵です。
こちらは大胆なアラン模様のポシェット。
裏地も付いて、実用的です。
さて、部員一同のこのところの大きな関心事は、自分が紡いだ糸が果たして紡毛か梳毛かということ。橋本先生のチェックを受けて合格だった部員は「ラッキー ♡♡♡」。ところが、「梳毛」と指摘された部員は(゜◇゜)ガーン。先生に紡ぎの実技の講習をして頂き、連日猛練習をして頑張ってきました。
しかし、柔らかくて綺麗な紡毛糸を紡ぐためには、紡毛糸と梳毛糸の成り立ちをきちんと理解できていることが必要ということで、今回、改めて基礎的な講義をして下さいました。
講義の後、この1ヶ月間頑張って紡いだ糸のチェックを受けました。
とても丁寧に紡いであって、太さも丁度良く柔らかく紡げています。さて、これは紡毛or 梳毛?
「ほぼ紡毛。でも、所々、梳毛になってますね」
でも、この糸で編んだものはとても柔らか。
先生の説明にも熱が入ります。
「触ってみて」、
「本当だ! 柔らかい!」
それは、「編み方が上手だから」。糸の欠点部分を編み方でカバーしているからだそうです。
ここまで紡ぎの技術が上達しているのですから、今日の講義を聴き、もう一度丁寧に紡いだら、きっと見事な紡毛糸になることでしょう。
講義の後は、12月に行なわれる恒例の展示会の計画。ワークショップ用にHさんが提案してくれた小さなクリスマスツリー(内容はまだ内緒)について話合いをしました。(素敵ですよー)
午後は次回に予定している「ヨモギ」と「雑草いろいろ」の染色用羊毛の解し。面倒な作業も、皆でお喋りしながらすると、楽しい一時に変ります。
今回の倶楽部活動で感じたこと。
ウール倶楽部員は熱量が低い、、、倶楽部での学びに対して熱心さが足りないと思われることが多々ありましたが、なんのなんの! 「あなたのは梳毛」と駄目出しされたことを切っ掛けに、熱心に紡ぎに取り組む姿が見られ、今回、彼女達は見事に合格を頂いていました。
「やればできるジャン!」
ゆったり、のんびりペースで良いではありませんか。
この調子で頑張りましょう。
今回の倶楽部では先ず、橋本先生の白いセーターとアランのポシェットの紹介。
白いセーターの羊種はチェビオット。先ず、袖口から真っ直ぐに模様編みをして襟ぐりは休み目をし、反対側の袖も続けて編みます。要するに、タオルのような長方形の袖部分を1枚編みます。身頃は長方形の部分から拾い目をしてメリヤス編み。模様編みを除けば減らし目もなく比較的簡単と言えますが、完成品はとても素敵です。
こちらは大胆なアラン模様のポシェット。
裏地も付いて、実用的です。
さて、部員一同のこのところの大きな関心事は、自分が紡いだ糸が果たして紡毛か梳毛かということ。橋本先生のチェックを受けて合格だった部員は「ラッキー ♡♡♡」。ところが、「梳毛」と指摘された部員は(゜◇゜)ガーン。先生に紡ぎの実技の講習をして頂き、連日猛練習をして頑張ってきました。
しかし、柔らかくて綺麗な紡毛糸を紡ぐためには、紡毛糸と梳毛糸の成り立ちをきちんと理解できていることが必要ということで、今回、改めて基礎的な講義をして下さいました。
講義の後、この1ヶ月間頑張って紡いだ糸のチェックを受けました。
とても丁寧に紡いであって、太さも丁度良く柔らかく紡げています。さて、これは紡毛or 梳毛?
「ほぼ紡毛。でも、所々、梳毛になってますね」
でも、この糸で編んだものはとても柔らか。
先生の説明にも熱が入ります。
「触ってみて」、
「本当だ! 柔らかい!」
それは、「編み方が上手だから」。糸の欠点部分を編み方でカバーしているからだそうです。
ここまで紡ぎの技術が上達しているのですから、今日の講義を聴き、もう一度丁寧に紡いだら、きっと見事な紡毛糸になることでしょう。
講義の後は、12月に行なわれる恒例の展示会の計画。ワークショップ用にHさんが提案してくれた小さなクリスマスツリー(内容はまだ内緒)について話合いをしました。(素敵ですよー)
午後は次回に予定している「ヨモギ」と「雑草いろいろ」の染色用羊毛の解し。面倒な作業も、皆でお喋りしながらすると、楽しい一時に変ります。
今回の倶楽部活動で感じたこと。
ウール倶楽部員は熱量が低い、、、倶楽部での学びに対して熱心さが足りないと思われることが多々ありましたが、なんのなんの! 「あなたのは梳毛」と駄目出しされたことを切っ掛けに、熱心に紡ぎに取り組む姿が見られ、今回、彼女達は見事に合格を頂いていました。
「やればできるジャン!」
ゆったり、のんびりペースで良いではありませんか。
この調子で頑張りましょう。
2023年06月03日
2023年6月のウール倶楽部
6月のウール倶楽部は2日(金)、3日(土)に開催。2日は台風と梅雨前線の影響により、西日本から東海地方にかけての広い範囲が記録的大雨に見舞われました。飛行機や新幹線、その他の公共交通機関が遅延や運休をした他、東名高速は通行止めになり、馬飼野牧場がある富士宮市や富士市でも道路が冠水するなどの被害が出ました。馬飼野牧場では2日は場内の営業を中止しました。こんな中、2日は富士宮、富士、山中湖からの部員等5名と京都から悪天候を押してお出かけ下さった橋本先生との6人が森の家に集まりました。翌3日は朝方まで雨が残ったものの、昼前には青空も見えるほどの好天。それでも豪雨の爪痕は残り、各地で道路の通行止めや新幹線の運休/遅れなどが続き、少なからず日常生活をかき乱しました。
3日午後1時30分。雲の流れが速く、富士山の頂上が雲の間に見え隠れしていました。
今月で1年の半分に差し掛かったことになります。半年先の展示会に向けて、着々と計画を練ります。
今年のテーマはアラン模様。先ずは4月までにバッグやショールなど、アラン模様を配した小物を仕上げる約束でしたが、皆さんどうでしょう、完成したでしょうか?部長を中心に、しっかりチェックします。
Kさんはバッグの他、早くもプルオーバーも完成させてしまいました。
あとは縮重を残すのみです。この作品のように手紡ぎ糸2本どりでアラン模様のセーターを縮重する場合、裏からアイロンを軽くかけると模様が綺麗に浮き上がるそうです。自分の作品が仕上がった時のことを考えながら、真剣に先生の説明を聞きます。
展示会のテーマや展示方法、ワークショップのことなども話し合いました。
あと半年も先とのんびりしていると、直前になってアタフタすることになります。思い立ったときに決めておきます。
秋のお楽しみは広瀬先生の講習です。
手紡ぎ糸でアラン模様のベストを教えて頂く予定です。広瀬先生オリジナルのデザインです!!
これに備えて約200gの糸を紡ぎます。
私達がここ、ウール倶楽部で紡ぐ糸は紡毛糸です。「梳毛」にならないよう、橋本先生のチェックを受けながら紡ぎの練習をしました。
5月26日(日)、富士山に、3重の雲がかかっていました。笠雲は上空の強風と湿った空気で発生するものだそう。メルヘンチックな絵柄ではありますが、この後の天候の悪化を意味する現象だとか。
6月中旬には橋本先生、牧場のスタッフの皆さん、ウール倶楽部員有志が北海道士別市を訪問します。天候に恵まれ、有意義な旅になりますように。
3日午後1時30分。雲の流れが速く、富士山の頂上が雲の間に見え隠れしていました。
今月で1年の半分に差し掛かったことになります。半年先の展示会に向けて、着々と計画を練ります。
今年のテーマはアラン模様。先ずは4月までにバッグやショールなど、アラン模様を配した小物を仕上げる約束でしたが、皆さんどうでしょう、完成したでしょうか?部長を中心に、しっかりチェックします。
Kさんはバッグの他、早くもプルオーバーも完成させてしまいました。
あとは縮重を残すのみです。この作品のように手紡ぎ糸2本どりでアラン模様のセーターを縮重する場合、裏からアイロンを軽くかけると模様が綺麗に浮き上がるそうです。自分の作品が仕上がった時のことを考えながら、真剣に先生の説明を聞きます。
展示会のテーマや展示方法、ワークショップのことなども話し合いました。
あと半年も先とのんびりしていると、直前になってアタフタすることになります。思い立ったときに決めておきます。
秋のお楽しみは広瀬先生の講習です。
手紡ぎ糸でアラン模様のベストを教えて頂く予定です。広瀬先生オリジナルのデザインです!!
これに備えて約200gの糸を紡ぎます。
私達がここ、ウール倶楽部で紡ぐ糸は紡毛糸です。「梳毛」にならないよう、橋本先生のチェックを受けながら紡ぎの練習をしました。
5月26日(日)、富士山に、3重の雲がかかっていました。笠雲は上空の強風と湿った空気で発生するものだそう。メルヘンチックな絵柄ではありますが、この後の天候の悪化を意味する現象だとか。
6月中旬には橋本先生、牧場のスタッフの皆さん、ウール倶楽部員有志が北海道士別市を訪問します。天候に恵まれ、有意義な旅になりますように。
2023年05月13日
2023年5月のウール倶楽部
5月のウール倶楽部は連休明けの翌週、12日(金)、13日(土)に開催されました。新型コロナが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行したためか(?)、金曜日の牧場は幾つかの幼稚園が遠足の目的地に選んで下さり、大勢の園児やその父兄、先生方で賑わいました。森の家の前の芝生の広場はお弁当を広げる家族であふれ、楽しそうな子供の声が響きました。長いコロナ禍から抜け出した(?)解放感が一杯です。
場内には鯉のぼりも泳ぎますが、土曜日は生憎の曇り空から雨。金曜日とは打って変わって静かです。
今月のウール倶楽部の主要テーマはコチニールと紅葉の染色です。
コチニールと紅葉を合体させて染めるなんて!思いつきますか?凡人の私には到底考えられない組合わせです。コチニールは私達が経験している染色では紫系のピンク、紅葉は以前染めた時には黄土色っぽかったような。勿論、それも素敵でしたよ、大好きな色でしたよ。でも、この2つの染液を混ぜるなんて、、、さて、どんな色になったでしょうか?
今回使ったコチニールの分量は50g。紅葉は5年ほど前に部員のHさんが山中湖で集め、しっかり乾燥させて保管して下さったもの1.2kg。
最初に染めるコリデール1.1kgを生明礬と酒石酸で1時間ほど先媒染します。
その間に染液を作ります。
布袋に入れたコチニール(50g)を、1/4ほど水を入れた小タンクに入れて中火から強火で煮出します。20分ほどで色を確認します。その際、濃い色を得る為、布袋に入ったコチニールを袋の上から棒でツンツン叩きます。
一方、紅葉は大タンクに入れ、7分目になるまでお湯を加えて中~強火で1時間ほど煮出し、色を確認します。
コチニールと紅葉それぞれの染液ができたら、別の大タンクに各染液の半量づつを入れ、別鍋に少量取り分け、原毛を少し入れてみて色の確認をします。
OKなら料染を入れた大タンクの7分目ほどまで湯を足し、先媒染した羊毛を入れ、煮立たせぬよう極弱火にかけます。1時間ほどしたら色をチェックし、ぬるま湯で洗い洗濯機で脱水。もう一度ぬるま湯で洗い脱水をして解し、乾燥させます。
1染目の染上がり羊毛です。
ナント、ナント! 素敵! 感激!
コチニールだけのピンクではない、もっと深みを感じさせる、今まで得たことのないピンク。
5年物の紅葉の威力、いかばかりか!!
これは2染目、3染目も期待が持てますよ。
2染目は1染目の残液にコチニールの染液を柄杓2/3量を加えた染液を使います。
先媒染液は1染目の残液に生明礬10%、酒石酸3%を加え、コリデール1.1kgを入れて沸騰しないよう中~弱火で注意しながら先媒染します。
45分ほど先媒染した羊毛を染液のタンクに入れ、中~弱火で50分ほど沸騰しない程度に熱し、色の確認後、酢酸50ccを加え、15分ほど加熱してから再度色を確認して1晩放冷しました。
その結果がこちら。
1染目に比べ薄くはなっていますが、これはこれで素敵ではありませんか!落ち着きがあって上品な感じです。
紡ぐともう少し濃くなるでしょうし、双糸にしたら更に表情が変ってくると思います。
さて、3染目はチェビオット(900g)を使いました。2染目の先媒染残液に羊毛を入れを使用。30分ほど加熱後、生明礬と酒石酸を入れ更に15分加熱。この中から先媒染液を半量こぼし、小タンク内の残りのコチニール染液と紅葉染液を全て加えます。20分弱火で加熱後、色の確認をし、1晩放冷。
こうなって来ると、どの色も微妙に異なるけれど、甲乙付けがたく素敵。
さて、ここまでくると勿体なくて、残った染液をあっさり捨てられません。4染、5染までトライする事になりました。
4染目は3染目の残液を使いコリデール1kg、5染目は2染目の残液でサフォーク500g。それぞれ同浴染めで生明礬や酒石酸、酢酸などを工夫しながらフルに使い、1晩放冷しています。
結果は明日、14日(日)に得られます。
染色をする度に思います、「草木染めってなんて面白いんでしょう」
やる度に新たな発見があり、2度と同じ色が出ない。染料や助剤の他、水、湿度、温度など、どの条件が変っても色は変わります。
「一期一会」と言われる由縁です。
とても不便なこともあるけれど、その魅力の方が勝ります。
今回も又、魅力一杯でした。
染色の合間をぬって、梳毛と紡毛のお話しがありました。
各自が紡いだ糸をみて頂き、紡毛の方には先生から拍手、梳毛の方には「もう少し」と励ましのお言葉。
合格の方ももう少しだった方も頑張りましょう。
また、単糸を双紙にする場合の紡ぎ方や注意点なども教えて頂きました。
新型コロナ禍が「禍」ではなくなったとはいえ、新型コロナが消えたわけではなく、普通のインフルエンザにとって変わった訳でもありません。決定的な新薬ができたとも聞いていません。5類に分類されたというだけで、新型コロナはこれからもまだまだ続く訳ですから、高齢者や持病のある人達は今後も注意しなければいけないのでは? ワクチンを今後どのように受け止めれば良いの?と、後期高齢者の1人として悩む昨今です。
場内には鯉のぼりも泳ぎますが、土曜日は生憎の曇り空から雨。金曜日とは打って変わって静かです。
今月のウール倶楽部の主要テーマはコチニールと紅葉の染色です。
コチニールと紅葉を合体させて染めるなんて!思いつきますか?凡人の私には到底考えられない組合わせです。コチニールは私達が経験している染色では紫系のピンク、紅葉は以前染めた時には黄土色っぽかったような。勿論、それも素敵でしたよ、大好きな色でしたよ。でも、この2つの染液を混ぜるなんて、、、さて、どんな色になったでしょうか?
今回使ったコチニールの分量は50g。紅葉は5年ほど前に部員のHさんが山中湖で集め、しっかり乾燥させて保管して下さったもの1.2kg。
最初に染めるコリデール1.1kgを生明礬と酒石酸で1時間ほど先媒染します。
その間に染液を作ります。
布袋に入れたコチニール(50g)を、1/4ほど水を入れた小タンクに入れて中火から強火で煮出します。20分ほどで色を確認します。その際、濃い色を得る為、布袋に入ったコチニールを袋の上から棒でツンツン叩きます。
一方、紅葉は大タンクに入れ、7分目になるまでお湯を加えて中~強火で1時間ほど煮出し、色を確認します。
コチニールと紅葉それぞれの染液ができたら、別の大タンクに各染液の半量づつを入れ、別鍋に少量取り分け、原毛を少し入れてみて色の確認をします。
OKなら料染を入れた大タンクの7分目ほどまで湯を足し、先媒染した羊毛を入れ、煮立たせぬよう極弱火にかけます。1時間ほどしたら色をチェックし、ぬるま湯で洗い洗濯機で脱水。もう一度ぬるま湯で洗い脱水をして解し、乾燥させます。
1染目の染上がり羊毛です。
ナント、ナント! 素敵! 感激!
コチニールだけのピンクではない、もっと深みを感じさせる、今まで得たことのないピンク。
5年物の紅葉の威力、いかばかりか!!
これは2染目、3染目も期待が持てますよ。
2染目は1染目の残液にコチニールの染液を柄杓2/3量を加えた染液を使います。
先媒染液は1染目の残液に生明礬10%、酒石酸3%を加え、コリデール1.1kgを入れて沸騰しないよう中~弱火で注意しながら先媒染します。
45分ほど先媒染した羊毛を染液のタンクに入れ、中~弱火で50分ほど沸騰しない程度に熱し、色の確認後、酢酸50ccを加え、15分ほど加熱してから再度色を確認して1晩放冷しました。
その結果がこちら。
1染目に比べ薄くはなっていますが、これはこれで素敵ではありませんか!落ち着きがあって上品な感じです。
紡ぐともう少し濃くなるでしょうし、双糸にしたら更に表情が変ってくると思います。
さて、3染目はチェビオット(900g)を使いました。2染目の先媒染残液に羊毛を入れを使用。30分ほど加熱後、生明礬と酒石酸を入れ更に15分加熱。この中から先媒染液を半量こぼし、小タンク内の残りのコチニール染液と紅葉染液を全て加えます。20分弱火で加熱後、色の確認をし、1晩放冷。
こうなって来ると、どの色も微妙に異なるけれど、甲乙付けがたく素敵。
さて、ここまでくると勿体なくて、残った染液をあっさり捨てられません。4染、5染までトライする事になりました。
4染目は3染目の残液を使いコリデール1kg、5染目は2染目の残液でサフォーク500g。それぞれ同浴染めで生明礬や酒石酸、酢酸などを工夫しながらフルに使い、1晩放冷しています。
結果は明日、14日(日)に得られます。
染色をする度に思います、「草木染めってなんて面白いんでしょう」
やる度に新たな発見があり、2度と同じ色が出ない。染料や助剤の他、水、湿度、温度など、どの条件が変っても色は変わります。
「一期一会」と言われる由縁です。
とても不便なこともあるけれど、その魅力の方が勝ります。
今回も又、魅力一杯でした。
染色の合間をぬって、梳毛と紡毛のお話しがありました。
各自が紡いだ糸をみて頂き、紡毛の方には先生から拍手、梳毛の方には「もう少し」と励ましのお言葉。
合格の方ももう少しだった方も頑張りましょう。
また、単糸を双紙にする場合の紡ぎ方や注意点なども教えて頂きました。
新型コロナ禍が「禍」ではなくなったとはいえ、新型コロナが消えたわけではなく、普通のインフルエンザにとって変わった訳でもありません。決定的な新薬ができたとも聞いていません。5類に分類されたというだけで、新型コロナはこれからもまだまだ続く訳ですから、高齢者や持病のある人達は今後も注意しなければいけないのでは? ワクチンを今後どのように受け止めれば良いの?と、後期高齢者の1人として悩む昨今です。
2023年04月08日
2023年4月のウール倶楽部
2023年4月のウール倶楽部を7日(金)、8日(土)の両日開催しました。
7日は残念ながら冷たい雨風に見舞われ、この日は牧場も16時で営業終了となりました。
8日はよく晴れ、場内ではタンポポやクリスマスローズなどの草花の他、昨日の雨にも耐えたけなげな桜、やぶ椿、三つ葉ツツジが花を咲かせ、
羊舎では今年生まれた仔羊達がぐんぐん成長し、可愛い表情で私達を和ませてくれています。
8日には「キャンxスポ@あさぎりマルシェ」が場内で開催され、地域の特産品が販売されました。
今月の倶楽部では沢山の話題がありました。
先ずは3月に行なった梔子の染色について、データや染料等の説明に続き、1~3月までの課題となっていたアラン模様の小物のチェック。こちらは倶楽部の中ではまだ入部から日の浅い部員さんの作品。白のマフラーです。
こちらのアラン模様を横に使ったベストは斬新。
今年は皆さん、頑張っています。いつもは手の遅いAさんも、皮の持ち手の付いたバッグを仕上げました。ボッブルもこんもり丸くできていて素敵です。「アラー! Aさん、作品できたんですねエ」と口の悪い部員に冷やかされていました。Aさん、頑張りましたね。この調子で次のベスト(?)も仕上げましょう(*^O^*) やればできる!!
この他、6月の士別旅行の日程等の説明、10月に予定されている広瀬先生のセミナーの準備、12月の展示会に向けての話合い等々。例年のように目前になってドタバタしないよう、今年は早め早めの準備を進めています。
殆どの部員は今年の課題「アラン模様」の第一歩である小物の制作が予定通り3月で完成し、4月からは次の目標に移ります。先ずは制作する作品を決定し、それに合わせて糸を紡ぎます。忙しい中での作品作り、気を引き締めて頑張ります。
「女心は4月の空のごとし」と、『天気予知ことわざ辞典』(大後 美保著)に書かれているそうです。ここで言う4月とは陰暦の4月ですが、この頃になると移動性高気圧と低気圧が交互に来るので天気が変りやすいことの例えだそうです。女心か男心か、どちらが変りやすいのかは個々の判断に任せるとして、春に天候が変りやすいのは確かです。新型コロナも消え去ったわけではありません。これから黄砂も飛んできます。健康には十分注意しながら、自然が芽吹く春の日を楽しみましょう。
7日は残念ながら冷たい雨風に見舞われ、この日は牧場も16時で営業終了となりました。
8日はよく晴れ、場内ではタンポポやクリスマスローズなどの草花の他、昨日の雨にも耐えたけなげな桜、やぶ椿、三つ葉ツツジが花を咲かせ、
羊舎では今年生まれた仔羊達がぐんぐん成長し、可愛い表情で私達を和ませてくれています。
8日には「キャンxスポ@あさぎりマルシェ」が場内で開催され、地域の特産品が販売されました。
今月の倶楽部では沢山の話題がありました。
先ずは3月に行なった梔子の染色について、データや染料等の説明に続き、1~3月までの課題となっていたアラン模様の小物のチェック。こちらは倶楽部の中ではまだ入部から日の浅い部員さんの作品。白のマフラーです。
こちらのアラン模様を横に使ったベストは斬新。
今年は皆さん、頑張っています。いつもは手の遅いAさんも、皮の持ち手の付いたバッグを仕上げました。ボッブルもこんもり丸くできていて素敵です。「アラー! Aさん、作品できたんですねエ」と口の悪い部員に冷やかされていました。Aさん、頑張りましたね。この調子で次のベスト(?)も仕上げましょう(*^O^*) やればできる!!
この他、6月の士別旅行の日程等の説明、10月に予定されている広瀬先生のセミナーの準備、12月の展示会に向けての話合い等々。例年のように目前になってドタバタしないよう、今年は早め早めの準備を進めています。
殆どの部員は今年の課題「アラン模様」の第一歩である小物の制作が予定通り3月で完成し、4月からは次の目標に移ります。先ずは制作する作品を決定し、それに合わせて糸を紡ぎます。忙しい中での作品作り、気を引き締めて頑張ります。
「女心は4月の空のごとし」と、『天気予知ことわざ辞典』(大後 美保著)に書かれているそうです。ここで言う4月とは陰暦の4月ですが、この頃になると移動性高気圧と低気圧が交互に来るので天気が変りやすいことの例えだそうです。女心か男心か、どちらが変りやすいのかは個々の判断に任せるとして、春に天候が変りやすいのは確かです。新型コロナも消え去ったわけではありません。これから黄砂も飛んできます。健康には十分注意しながら、自然が芽吹く春の日を楽しみましょう。
2023年03月05日
2023年3月のウール倶楽部
2023年3月のウール倶楽部は3日(金)、4日(土)の両日行なわれました。
2、3日前まで暖かかったものの、この日に限って寒さが戻ってしまった雛祭り、そして翌日は又暖かくなる気まぐれ。富士・富士宮周辺でも河津桜が満開に咲く様子を見ることができた早春特有の気候でした。
富士山は相変わらず雪景色ですが、真冬とは異なり穏やかな姿を見せてくれました(4日)。
春は動物たちの出産シーズン。ここ馬飼野牧場でも沢山の動物の赤ちゃんが誕生しています。お母さんに甘える仔羊、寝心地が良いのかな?それとも、お母さんの体温で暖かいのかな?
こちらはマンクスの双子ちゃん、女の子だそうです。可愛いですね。
羊舎に行く途中ではソメイヨシノの蕾がほんの数輪ほころび始めました。
牧場はこれから明るく楽しい季節を迎えます。
今月の倶楽部の課題は梔子の染色。
一昨年冬垣根の梔子の木から収穫したラグビーボールを小さくしたような長楕円形の実。採取した時は黄赤色だった物も乾燥して褐色になっています。漢方薬にも使われますが、種子の果肉部分にはクロシンという黄色の色素が含まれるため、食品色素や染色に利用します。きんとんの黄色は梔子の実で着色することは、料理に関心のある人ならご存知でしょう。
染色分野では、古く古墳時代には黄色を染めるのに使われていたといいます。平安貴族達のお洒落にも貢献していたのですね。
また東大寺のお水取りの際、二月堂の十一面観音菩薩に捧げる和紙製の椿の花の芯には梔子で染めた黄色の和紙を使うことになっているのだそうです。(「染司よしおか工房だより」より)
布袋(お米が5kg位入りそうな大きさ)一杯に詰め込んだ手摘みの梔子の実を使いました。梔子の実の染色は初めてなので楽しみ。どんな色が出るかワクワクです。先ずは鍋に布袋に入れた梔子を煮出します。なかなか良さそうな色が出ています。実を入れた袋は既に黄色に染まっています。
納得のいく色が抽出されたところで原毛を入れます。
しばらく置いてから色のチェックをし、酢酸を加えて直ぐに羊毛を取出します。
直ぐに洗います。綺麗な黄色です。
今回は1~5染目まで染めることができましたが、2染目が終った段階で梔子の実が入った袋を取出し、中の実を叩いて潰してみたところ、とても濃い染液が取れました。
向って右が第1染、左が第2染。
第3染目
第4染目と第5染目。淡いレモンイエローが素敵です。
今回の染色では明礬、酒石酸で先媒染をし、1~4染目では酢酸を使っています。2染目以降は全て残液を使用しています。
採取した梔子で染めるという初めての試みで、上手く染まるだろうか?と多少の不安があったものの、いざ実践してみたら、とても上手く素敵な色を得ることができました。ただ、助剤の使い方や、2染、3染を得る為には1染目で染液の染料濃度をどの程度残すべきか等々、経験が無ければ決断出来ないことが多々あることが実践によりはっきり分かりました。「一期一会」の色を得る楽しみと共に、難しさも感じ取ることが出来た染色だったと思います。
染めの合間に先生のお話や新入部員の紹介があり、賑やかなひと時を過ごしました。
3月13日からはマスクの着用は個人の判断に委ねられるそうです。
この時期、「取って良い」と言われても、今度は花粉が迫って来るわけですし、アレルギー持ちには辛い判断を迫られることになります。全て「パーッ」と取ってスッキリ出来る日はいつ来るのでしょうか?
2、3日前まで暖かかったものの、この日に限って寒さが戻ってしまった雛祭り、そして翌日は又暖かくなる気まぐれ。富士・富士宮周辺でも河津桜が満開に咲く様子を見ることができた早春特有の気候でした。
富士山は相変わらず雪景色ですが、真冬とは異なり穏やかな姿を見せてくれました(4日)。
春は動物たちの出産シーズン。ここ馬飼野牧場でも沢山の動物の赤ちゃんが誕生しています。お母さんに甘える仔羊、寝心地が良いのかな?それとも、お母さんの体温で暖かいのかな?
こちらはマンクスの双子ちゃん、女の子だそうです。可愛いですね。
羊舎に行く途中ではソメイヨシノの蕾がほんの数輪ほころび始めました。
牧場はこれから明るく楽しい季節を迎えます。
今月の倶楽部の課題は梔子の染色。
一昨年冬垣根の梔子の木から収穫したラグビーボールを小さくしたような長楕円形の実。採取した時は黄赤色だった物も乾燥して褐色になっています。漢方薬にも使われますが、種子の果肉部分にはクロシンという黄色の色素が含まれるため、食品色素や染色に利用します。きんとんの黄色は梔子の実で着色することは、料理に関心のある人ならご存知でしょう。
染色分野では、古く古墳時代には黄色を染めるのに使われていたといいます。平安貴族達のお洒落にも貢献していたのですね。
また東大寺のお水取りの際、二月堂の十一面観音菩薩に捧げる和紙製の椿の花の芯には梔子で染めた黄色の和紙を使うことになっているのだそうです。(「染司よしおか工房だより」より)
布袋(お米が5kg位入りそうな大きさ)一杯に詰め込んだ手摘みの梔子の実を使いました。梔子の実の染色は初めてなので楽しみ。どんな色が出るかワクワクです。先ずは鍋に布袋に入れた梔子を煮出します。なかなか良さそうな色が出ています。実を入れた袋は既に黄色に染まっています。
納得のいく色が抽出されたところで原毛を入れます。
しばらく置いてから色のチェックをし、酢酸を加えて直ぐに羊毛を取出します。
直ぐに洗います。綺麗な黄色です。
今回は1~5染目まで染めることができましたが、2染目が終った段階で梔子の実が入った袋を取出し、中の実を叩いて潰してみたところ、とても濃い染液が取れました。
向って右が第1染、左が第2染。
第3染目
第4染目と第5染目。淡いレモンイエローが素敵です。
今回の染色では明礬、酒石酸で先媒染をし、1~4染目では酢酸を使っています。2染目以降は全て残液を使用しています。
採取した梔子で染めるという初めての試みで、上手く染まるだろうか?と多少の不安があったものの、いざ実践してみたら、とても上手く素敵な色を得ることができました。ただ、助剤の使い方や、2染、3染を得る為には1染目で染液の染料濃度をどの程度残すべきか等々、経験が無ければ決断出来ないことが多々あることが実践によりはっきり分かりました。「一期一会」の色を得る楽しみと共に、難しさも感じ取ることが出来た染色だったと思います。
染めの合間に先生のお話や新入部員の紹介があり、賑やかなひと時を過ごしました。
3月13日からはマスクの着用は個人の判断に委ねられるそうです。
この時期、「取って良い」と言われても、今度は花粉が迫って来るわけですし、アレルギー持ちには辛い判断を迫られることになります。全て「パーッ」と取ってスッキリ出来る日はいつ来るのでしょうか?
2023年02月04日
2023年2月のウール倶楽部
2023年2回目、実質的に今年最初の授業となる倶楽部活動は2月3日(金)、4日(土)の2日間行なわれました。
2、3日前までは寒波が襲来し各地で大雪による被害が続出しましたが、富士/富士宮周辺では幸いそれほどの寒さにはならず、3日はやや雲が多かったものの、
二十四節気の「立春」の4日はよく晴れ、富士宮市でも13℃の温かさでした。
1月の倶楽部では総会を開催し、倶楽部の運営や方針などを話合い、今年のテーマは「アラン」と決まりました。そして先生から、目標は先ず小物を完成させ、それから本格的な作品に、、、というお話しを頂きました。
2月、さあ、いよいよ始動の月です。
広瀬先生の展示会を見学に行き刺激を頂いた部員達から、広瀬先生の講習会を年に1度開催したいとのたっての提案がありました。先生にお受け頂けると嬉しいのですが、、、。
橋本先生の講義は人毛と羊毛の違いについてと染色について。
羊毛についての概要は、表面はウロコ状のスケールで覆われ、皮脂腺から分泌されるラノリン(羊毛脂)が気候や環境などから羊毛や皮膚を守っているということ。この羊毛脂は精製されハンドクリーム等の基材となっていることでよく知られています。
人毛については、外側から中心部に向ってキューティクル(無色透明、ガラス様、ウロコ状)、コルテックス(紡錘状、間を満たす物質)、メデュラ(蜂の巣状、メラニン色素を含む)の3層でできていること、その成分は殆どがタンパク質であり、アミノ酸が多いのが特徴。その他には脂質やメラニン色素などが含まれる事などを学びました。
染色について。
染めの歴史は古く縄文時代に遡ります。当時は草木などを直接生地に乗せて摺り付ける摺り染めから始まり、薬草を使った植物染めの本格的な浸し染めに発展して行きますが、明治以降、(1856年から)化学染料が輸入され普及していくにつれ、残念ながら植物染めは衰退します。
また、織り糸と編物用糸の紡ぎ方の違いのお話しに関連し、本場のガーンジーのセーターなどは5plyの糸(Zで紡錘いだ糸5本を纏めてSで紡ぐ)で編まれているとのお話しも(O_O)。 5plyなんて想像できません。
このように、過去に学んだことも含め改めて講義して頂くと、新たな知識と共に整理できて大変参考になりますし、興味も湧きます。
今年のテーマ、アランの参考作品としての帽子の紹介。減目が殆ど無く、初心者でも編めるデザインです。使用しているのはコチニールの残液で染めたシェットランドの手紡ぎ糸。グレーの地にピンクやグリーンが感じられる魅力的な色です。
かぶってみるとこんな具合です。
今年のテーマ「アラン」と進め方の注意が1月に出ていたため、早々と課題に取り掛かった部員もいて、今年はやる気十分。
こちらは柔らかなコリデールを使ったショールと帽子のセット。様々な場面で活躍しそうです
キナリと茶系で編んだアランのバッグ。どんなハンドルをつけるか、それも楽しみの一つ。
スヌードは完成。白のアランは何になるのでしょう?
これもスヌードでしょうか?
こちらは以前編まれたベスト。参考に着て下さいました。温かそうで、且つお洒落です
牧場はそろそろ動物たちの出産シーズン。あちらこちらで子ども達が誕生し、可愛い姿を見せてくれています。
先ずは山羊。
うさぎも。うさぎは子沢山と言いますよね。
毎年黄色の花で静かに迎えてくれる三椏が今年も咲き始めました。地味なのに何故か惹かれる花です。
気象庁の長期予報に依れば、2月は平年同様まだまだ寒さが続き、3月には北日本、東日本で平年並みか高い予想。気温が上がる日が増え、晴れの日は暖かく、春の訪れを感じられる日が多くなるそうです。
春って、やはり心がウキウキしますよね。その日が来るのはもうすぐです。
新型コロナやインフルエンザに負けずに頑張りましょう。
2、3日前までは寒波が襲来し各地で大雪による被害が続出しましたが、富士/富士宮周辺では幸いそれほどの寒さにはならず、3日はやや雲が多かったものの、
二十四節気の「立春」の4日はよく晴れ、富士宮市でも13℃の温かさでした。
1月の倶楽部では総会を開催し、倶楽部の運営や方針などを話合い、今年のテーマは「アラン」と決まりました。そして先生から、目標は先ず小物を完成させ、それから本格的な作品に、、、というお話しを頂きました。
2月、さあ、いよいよ始動の月です。
広瀬先生の展示会を見学に行き刺激を頂いた部員達から、広瀬先生の講習会を年に1度開催したいとのたっての提案がありました。先生にお受け頂けると嬉しいのですが、、、。
橋本先生の講義は人毛と羊毛の違いについてと染色について。
羊毛についての概要は、表面はウロコ状のスケールで覆われ、皮脂腺から分泌されるラノリン(羊毛脂)が気候や環境などから羊毛や皮膚を守っているということ。この羊毛脂は精製されハンドクリーム等の基材となっていることでよく知られています。
人毛については、外側から中心部に向ってキューティクル(無色透明、ガラス様、ウロコ状)、コルテックス(紡錘状、間を満たす物質)、メデュラ(蜂の巣状、メラニン色素を含む)の3層でできていること、その成分は殆どがタンパク質であり、アミノ酸が多いのが特徴。その他には脂質やメラニン色素などが含まれる事などを学びました。
染色について。
染めの歴史は古く縄文時代に遡ります。当時は草木などを直接生地に乗せて摺り付ける摺り染めから始まり、薬草を使った植物染めの本格的な浸し染めに発展して行きますが、明治以降、(1856年から)化学染料が輸入され普及していくにつれ、残念ながら植物染めは衰退します。
また、織り糸と編物用糸の紡ぎ方の違いのお話しに関連し、本場のガーンジーのセーターなどは5plyの糸(Zで紡錘いだ糸5本を纏めてSで紡ぐ)で編まれているとのお話しも(O_O)。 5plyなんて想像できません。
このように、過去に学んだことも含め改めて講義して頂くと、新たな知識と共に整理できて大変参考になりますし、興味も湧きます。
今年のテーマ、アランの参考作品としての帽子の紹介。減目が殆ど無く、初心者でも編めるデザインです。使用しているのはコチニールの残液で染めたシェットランドの手紡ぎ糸。グレーの地にピンクやグリーンが感じられる魅力的な色です。
かぶってみるとこんな具合です。
今年のテーマ「アラン」と進め方の注意が1月に出ていたため、早々と課題に取り掛かった部員もいて、今年はやる気十分。
こちらは柔らかなコリデールを使ったショールと帽子のセット。様々な場面で活躍しそうです
キナリと茶系で編んだアランのバッグ。どんなハンドルをつけるか、それも楽しみの一つ。
スヌードは完成。白のアランは何になるのでしょう?
これもスヌードでしょうか?
こちらは以前編まれたベスト。参考に着て下さいました。温かそうで、且つお洒落です
牧場はそろそろ動物たちの出産シーズン。あちらこちらで子ども達が誕生し、可愛い姿を見せてくれています。
先ずは山羊。
うさぎも。うさぎは子沢山と言いますよね。
毎年黄色の花で静かに迎えてくれる三椏が今年も咲き始めました。地味なのに何故か惹かれる花です。
気象庁の長期予報に依れば、2月は平年同様まだまだ寒さが続き、3月には北日本、東日本で平年並みか高い予想。気温が上がる日が増え、晴れの日は暖かく、春の訪れを感じられる日が多くなるそうです。
春って、やはり心がウキウキしますよね。その日が来るのはもうすぐです。
新型コロナやインフルエンザに負けずに頑張りましょう。
2023年01月07日
2023年1月のウール倶楽部
謹賀新年
昨年は大変お世話になりました。今年も宜しくお願い致します。
新型コロナウィルスによる災禍の中で迎える4度目の正月が過ぎた1月6日(金)、7日(土)の2日間、2023年度第1回目のウール倶楽部を開催しました。昨年12月、20周年記念展示会が無事終了し、次の1年目に向けてのスタートです。気持を新たにして総会に臨み、お昼には新年会を行ないました。
総会での主要な議題は会則の見直しと2023年度の活動計画です。
会則では倶楽部や部員の現状にマッチした内容になるよう改めました。
活動計画の検討。
1.今年のテーマは「アラン模様」に決定
倶楽部の主要な目的は、馬飼野牧場の羊から頂いた汚毛から手紡ぎ糸を作成し、世界の伝統ニットを編むことです。これに従い、今年度はアラン模様に挑戦することに決まりました。
毎年、年初に各自の計画を立てますが、希望ばかり先走り、なかなか思うように作品ができない人が多いようです。そのため、今年は小さい物から始め、その後に大物(?)を着実に仕上げることを第一の目標とします。
* 2~4月は小物に挑戦:100グラム位の糸で編めるもの。
例えば、ポシェット、スヌード、マフラー等々
* 5~10月末までに大物を完成させます。
2.染色/計画的に染色を行ないます
3月:クチナシと玉ネギ
クチナシは比較的吸収率が良く、現在保管している染料では1Kg位しか染めら
れないことも予想されるので、予備に玉ねぎの皮を用意しておくことにします。
5月:もみじ+コチニール
7月(2回目):ヨモギ
ここ何年も自分逹で摘んだ草で染色をする事がありませんでしたので、
検討の結果、金曜日午前中に皆で牧場内でヨモギを摘み、午後から
染液を作る事に決定。ヨモギは比較的色を抽出し易いので、こうした予定を
組むことにしました。
3.会計報告:無事に終了
4.その他:6月に士別に行く事になりました。
総会の後はお決まりの新年会です。
メニューは牧場の豪華お弁当、絶品スモークサーモン、白菜サラダ。
おやつには白玉入りお汁粉も。
牧場に発注したお弁当はお値段以上。牧場のTさんのお心遣いで豪華なお弁当になりました。Tさんはじめ牧場の皆さん、いつも有り難うございますm(_ _)m 今年も宜しくお願い致します。
白いのは白菜サラダです。部員のAさんご夫妻が育てた軸の部分がぶ厚く甘みたっぷりの白菜です。
スモークサーモンは毎年恒例。こちらもAさんのご主人が鮭を捌き味付けし燻しまでご自身で料理してくださったもの。味付けには赤ワインも使い、じっくり時間をかけて調理したサーモンは絶品。薄くスライスした玉ネギとケーパーを添えて頂きます。美味しいッ。
オヤツの白玉汁粉は部長のKさんが炊いて下さいました。さっぱりした甘さの懐かしいお汁粉の味にホッとしました。
とっても美味しかったです。ご馳走さまでした
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
静岡県の1月7日の新規感染者数(23時55分更新)は9,475人。2020年1月だったら、びっくりするような数だったに違いないのに、今ではすっかり慣れっこになってしまい、新幹線内でもマスクをしていない乗客も珍しくはないとか。怖い怖いと言いながら、怖い状況に慣れてしまっていくのでしょうか。 ワクチン接種だけで集団免疫を勝ち取るのは到底難しいと言われています。高齢者やワクチンを接種できない人を守るためにも、私達は今年もできる限りの感染予防対策をして倶楽部活動を続けます。どうぞ宜しくお願い致します。
2022年12月04日
2022年12月展示会最終
12月4日。まかいの牧場ウール倶楽部第20回展示会の最終日です。
その時々に姿を変える富士山、今日はレンズ雲を被ります。
森の家の玄関では3日間、野の花が気取らぬ姿でお客様をお迎えしました。
3日目には大勢のお客様に加え、倶楽部のOGの皆さんが何人か訪れて下さり、ワークショップを楽しんだり、懐かしい話題で盛り上がったり、記念写真を撮ったり、貴重なひと時を過ごしました。
2022年度のウール倶楽部の活動はこの展示会をもって終了です。
そして、来年1月6日(金)、7日(土)、21年目のウール倶楽部が出発します。
日本に新型コロナウイルスが上陸してから、2022年末で丸3年が経とうとしています。今年の冬もまたまた流行のなみが押し寄せることが予想されていますが、私達は3年間のコロナとの付き合いの中で得た知識や防御方法をフルに活用し、この禍に負けることなく活動を続けて行きます。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
そして
良いお年をお迎え下さい。
その時々に姿を変える富士山、今日はレンズ雲を被ります。
森の家の玄関では3日間、野の花が気取らぬ姿でお客様をお迎えしました。
3日目には大勢のお客様に加え、倶楽部のOGの皆さんが何人か訪れて下さり、ワークショップを楽しんだり、懐かしい話題で盛り上がったり、記念写真を撮ったり、貴重なひと時を過ごしました。
2022年度のウール倶楽部の活動はこの展示会をもって終了です。
そして、来年1月6日(金)、7日(土)、21年目のウール倶楽部が出発します。
日本に新型コロナウイルスが上陸してから、2022年末で丸3年が経とうとしています。今年の冬もまたまた流行のなみが押し寄せることが予想されていますが、私達は3年間のコロナとの付き合いの中で得た知識や防御方法をフルに活用し、この禍に負けることなく活動を続けて行きます。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
そして
良いお年をお迎え下さい。
2022年12月03日
まかいの牧場ウール倶楽部第20回展示会 2日目
まかいの牧場ウール倶楽部第20回展示会は今日(12月3日)で2日目。雲に覆われていた富士山頂も顔を出し、まずまずの好天。
今日のお客様は手仕事がお好きな方が多かったようで、特に、ミニブーケのワークショップが盛況でした。皆さん熱心に羊毛をチクチクしていました。
富士宮市議の望月則男さんが馬飼野社長のエスコートでご来場になりました。牧場と共にこの富士宮の地から羊文化を発信するウール倶楽部の存在を知っていただくチャンスです。
年に一度の展示会には、仕事の都合で休部している部員や様々な事情で退部された元部員さん達が久々に訪れ旧交を温める場にもなっていますし、以前訪れたことのある方々でこの展示会をお気に召して訪れて下さ方もおられます。今日は、また、広瀬先生のお弟子さん達もいらして下さいました。更に、観光で牧場に来ていて偶然にこの展示会を知ったお客様、、、。
まかいの牧場は北海道士別市の「羊と雲の丘観光株式会社」と姉妹牧場宣言をしていますが、私達ウール倶楽部も羊毛を中心にした小さな輪を広げていま
さて、今展示会の異色展示物の一つは小学生2人の羊に関するリポートです。
2人とも羊が大好きで、調べてみようということになったそうです。一人は羊毛について調べました。染色の体験をし、その結果についても詳しく触れています。もう一人はまかいの牧場に遊びに来て羊に興味を持ち、牧場にいる羊たちのことを調べました。子ども達の感性が作り出したリポートです。是非ご覧下さい。
展示会は明日まで開催致します。
沢山の皆様のご来場をお待ちします。
今日のお客様は手仕事がお好きな方が多かったようで、特に、ミニブーケのワークショップが盛況でした。皆さん熱心に羊毛をチクチクしていました。
富士宮市議の望月則男さんが馬飼野社長のエスコートでご来場になりました。牧場と共にこの富士宮の地から羊文化を発信するウール倶楽部の存在を知っていただくチャンスです。
年に一度の展示会には、仕事の都合で休部している部員や様々な事情で退部された元部員さん達が久々に訪れ旧交を温める場にもなっていますし、以前訪れたことのある方々でこの展示会をお気に召して訪れて下さ方もおられます。今日は、また、広瀬先生のお弟子さん達もいらして下さいました。更に、観光で牧場に来ていて偶然にこの展示会を知ったお客様、、、。
まかいの牧場は北海道士別市の「羊と雲の丘観光株式会社」と姉妹牧場宣言をしていますが、私達ウール倶楽部も羊毛を中心にした小さな輪を広げていま
さて、今展示会の異色展示物の一つは小学生2人の羊に関するリポートです。
2人とも羊が大好きで、調べてみようということになったそうです。一人は羊毛について調べました。染色の体験をし、その結果についても詳しく触れています。もう一人はまかいの牧場に遊びに来て羊に興味を持ち、牧場にいる羊たちのことを調べました。子ども達の感性が作り出したリポートです。是非ご覧下さい。
展示会は明日まで開催致します。
沢山の皆様のご来場をお待ちします。
2022年12月03日
2022年12月展示会
12月2日(金)、まかいの牧場ウール倶楽部第20回展示会が始まりました。
今回は特に創部20周年ということもあり、今日まで緊張感をもって計画してきました。牧場のスタッフさんや部員のご家族などの手をお借りし、部員一同心を込めて作り上げた私達の晴れの舞台です。
展示会の様子をサッとご紹介します。
展示会開催を知らせるポスターも貼られ、準備万端整った森の家。
こんな看板も立て、お客様にワークショップを告知します。
玄関を入り右手には木製のクリスマスツリー。手作りのオーナメントを飾りました。
左手には過去の展示会で使われたポスターを貼ってみました。当時の出来事が思い出されるシーンです。
正面左側には恒例のお客様をお迎えする花。
これは、部員有志が野の花を集め持ち寄ったもの。ここ数年は部員の夫様が協力して下さっています。枝が暴れたり枯れ葉があったり、太かったり短かったり、、、野で集めた草花は生花店で購入した花のように綺麗に整っていませんが、自由奔放、活き活きとした魅力があります。今年はアメジストセージやウメモドキ等々。赤と紫の組合わせがこんなに素敵に仕上がるとは。橋本先生ならではの感性でしょうか。
入口から眺める作品展示場所(奥)。雰囲気のある空間です。
10月にご紹介した、牧場のTさんが考案し、営繕さんが土台を造り、倶楽部員が羊毛を取り付けた羊のオブジェには今回も活躍してもらいます。
入口を入り、ワークショップ会場を通り、作品の展示場へ。ここでは順不同で作品の一部をご紹介しましょう。
丁寧に編まれたセーターやジャケット、糸作りから編み終わるまで,気の遠くなるような時間がかかったであろう繊細なショールの数々、、。また、思い出コーナーではウール倶楽部へ入会するきっかけとなった伝統色、伝統の編み方によるフェアアイルのベストが出品されています。
ズースサンタや珍しいデザインのスヌードも。
帽子やフェアアイルのポシェットなど楽しい作品も見逃せません。
今回の展示会では広瀬光治先生の特別コーナーを設けさせていただきました。今年10月、広瀬先生を講師にお招きして習ったポシェットの他、橋本先生から贈られた手紡ぎ糸と市販糸を組合わせて編まれたベスト等を展示しています。ニットの貴公子、広瀬光治先生の繊細な作品です。広瀬先生押しの方はお見逃しなく。
展示会では作品展示だけではなく、手紡ぎのデモンストレーションやワークショップも行なっています。
ここからは横道にそれますが、、、。
初日のランチは牧場にお願いしたお弁当。多彩な種類の野菜が使われていてとても美味しかったと好評でした。特に、富士宮特産の鱒のマリネは美味でした。因みに、明日のランチはカツカレーだとか。
帰りにはこんな幻想的な虹が見えました。
展示会は4日(日)まで開催しています。
羊の汚毛を解して洗い、カードをかけ、草木染めをし、手紡ぎし、伝統ニットを編むという手仕事の世界。
ゆったりとした時間の流れの中で作り出された作品をお楽しみ下さい。
今回は特に創部20周年ということもあり、今日まで緊張感をもって計画してきました。牧場のスタッフさんや部員のご家族などの手をお借りし、部員一同心を込めて作り上げた私達の晴れの舞台です。
展示会の様子をサッとご紹介します。
展示会開催を知らせるポスターも貼られ、準備万端整った森の家。
こんな看板も立て、お客様にワークショップを告知します。
玄関を入り右手には木製のクリスマスツリー。手作りのオーナメントを飾りました。
左手には過去の展示会で使われたポスターを貼ってみました。当時の出来事が思い出されるシーンです。
正面左側には恒例のお客様をお迎えする花。
これは、部員有志が野の花を集め持ち寄ったもの。ここ数年は部員の夫様が協力して下さっています。枝が暴れたり枯れ葉があったり、太かったり短かったり、、、野で集めた草花は生花店で購入した花のように綺麗に整っていませんが、自由奔放、活き活きとした魅力があります。今年はアメジストセージやウメモドキ等々。赤と紫の組合わせがこんなに素敵に仕上がるとは。橋本先生ならではの感性でしょうか。
入口から眺める作品展示場所(奥)。雰囲気のある空間です。
10月にご紹介した、牧場のTさんが考案し、営繕さんが土台を造り、倶楽部員が羊毛を取り付けた羊のオブジェには今回も活躍してもらいます。
入口を入り、ワークショップ会場を通り、作品の展示場へ。ここでは順不同で作品の一部をご紹介しましょう。
丁寧に編まれたセーターやジャケット、糸作りから編み終わるまで,気の遠くなるような時間がかかったであろう繊細なショールの数々、、。また、思い出コーナーではウール倶楽部へ入会するきっかけとなった伝統色、伝統の編み方によるフェアアイルのベストが出品されています。
ズースサンタや珍しいデザインのスヌードも。
帽子やフェアアイルのポシェットなど楽しい作品も見逃せません。
今回の展示会では広瀬光治先生の特別コーナーを設けさせていただきました。今年10月、広瀬先生を講師にお招きして習ったポシェットの他、橋本先生から贈られた手紡ぎ糸と市販糸を組合わせて編まれたベスト等を展示しています。ニットの貴公子、広瀬光治先生の繊細な作品です。広瀬先生押しの方はお見逃しなく。
展示会では作品展示だけではなく、手紡ぎのデモンストレーションやワークショップも行なっています。
ここからは横道にそれますが、、、。
初日のランチは牧場にお願いしたお弁当。多彩な種類の野菜が使われていてとても美味しかったと好評でした。特に、富士宮特産の鱒のマリネは美味でした。因みに、明日のランチはカツカレーだとか。
帰りにはこんな幻想的な虹が見えました。
展示会は4日(日)まで開催しています。
羊の汚毛を解して洗い、カードをかけ、草木染めをし、手紡ぎし、伝統ニットを編むという手仕事の世界。
ゆったりとした時間の流れの中で作り出された作品をお楽しみ下さい。
2022年11月26日
2022年11月第2回目のウール倶楽部
11月25日(金)、26日(土)の両日、今月2度目のウール倶楽部を開催しました。12月の倶楽部は展示会ですので、今回が実質、今年最後の倶楽部となります。
年に一度、しかも今年は創部20周年記念展示会とあって、部員一同、気忙しく1週間後の展示会の準備に勤しみました。
まかいの牧場の券売所をくぐり小高い丘の上の工房までは僅かな距離ですが、オバサン揃いの部員にとってはなかなかキツい坂道。森の家の僅か手前の広場で足を止め、夏は汗を拭い、冬は冷たくなった手を温めながら右手をみると雄大な富士山が圧倒するように広がります。いつも変わらぬ山なのに、季節を反映して姿を変える神々しいその景色に癒やされながらの一時。ウール倶楽部に来るまでの大切な魅力の一つでもあるのです。
青空の下、雪を頂いた山頂と中腹を横になびく綿のような白雲、晩秋の霊峰富士。
雪の山肌も雲もピンクに染まった夕暮れの富士。(いずれも25日)
こんな変わった雲(?)も見られました。
のんびり屋の多い倶楽部員達も、間近に迫った展示会に、さすがにお尻に火がついた様子。
展示物の準備やキャッチの作成、ワークショップの材料揃え、作り方のおさらい等々、熱心に取り組んでいました。
展示会場の様子は当日まで内緒ですが、少しだけご紹介します。
草木染めの原毛を手紡ぎした毛糸で作ったクリスマスボールやモチーフ編みのオーナメント。派手さはありませんが、しっとりと落ち着いた雰囲気に仕上がりました。
12月を目前に、牧場内は徐々にクリスマスムードに。
牧場ならではのサイロールとクリスマスツリーなどのクリスマスカラーが目を引きます。
2020年1月上旬、新型コロナウィルス感染症が国内で確認されて以来、私達ウール倶楽部もその影響を受け、倶楽部活動が困難に陥ることもありましたが、創部以来20年を迎えた今年、何とか無事に第20回ウール倶楽部展示会を開くことができる(であろう)ところまでこぎ着けました。会場では、まかいの牧場の羊の毛を手紡ぎした糸で制作した作品の展示の他、倶楽部の20年間の歩み、羊に関する解説なども紹介しております。また、今年は特別に広瀬光治先生の作品コーナーも設けさせて頂きました。
年末からお正月にかけて、コロナ禍が又々広まることが予想されております。まだまだ低水準の今、紅葉見物を兼ね是非まかいの牧場に足をお運びになり、奥深い手仕事の世界をお楽しみ頂きますように♥
「まかいの牧場ウール倶楽部 第20回展示会」
日時:2022年12月2日(金)~4日(日)
10:00~15:30(入場15:00迄)
最終日は14:30迄(入場14:00迄)
場所:まかいの牧場 ウール工房「森の家」
〒418-0104 静岡県富士宮市内野1327
TEL 0544-54-0342
入場料:展示会への入場は無料
(但し、まかいの牧場へは入場料が必要です)
ワークショップ(有料)
*12月2日(金)
(午後)ニードルフェルトで作るうさぎの親子(¥700)
*12月3日(土)
(午前)モチーフ編みのカラフルブーツ(¥700)
ニードルフェルトで作るうさぎの親子(¥700)
(午後)ニードルフェルトで作る小さなブーケ(¥1,000)
*12月4日(日)
(午前)モチーフ編みのカラフルブーツ(¥700)
デモンストレーション(無料)
紡毛機による紡ぎ
(毎日13:00~13:30)
最終日はありません。
年に一度、しかも今年は創部20周年記念展示会とあって、部員一同、気忙しく1週間後の展示会の準備に勤しみました。
まかいの牧場の券売所をくぐり小高い丘の上の工房までは僅かな距離ですが、オバサン揃いの部員にとってはなかなかキツい坂道。森の家の僅か手前の広場で足を止め、夏は汗を拭い、冬は冷たくなった手を温めながら右手をみると雄大な富士山が圧倒するように広がります。いつも変わらぬ山なのに、季節を反映して姿を変える神々しいその景色に癒やされながらの一時。ウール倶楽部に来るまでの大切な魅力の一つでもあるのです。
青空の下、雪を頂いた山頂と中腹を横になびく綿のような白雲、晩秋の霊峰富士。
雪の山肌も雲もピンクに染まった夕暮れの富士。(いずれも25日)
こんな変わった雲(?)も見られました。
のんびり屋の多い倶楽部員達も、間近に迫った展示会に、さすがにお尻に火がついた様子。
展示物の準備やキャッチの作成、ワークショップの材料揃え、作り方のおさらい等々、熱心に取り組んでいました。
展示会場の様子は当日まで内緒ですが、少しだけご紹介します。
草木染めの原毛を手紡ぎした毛糸で作ったクリスマスボールやモチーフ編みのオーナメント。派手さはありませんが、しっとりと落ち着いた雰囲気に仕上がりました。
12月を目前に、牧場内は徐々にクリスマスムードに。
牧場ならではのサイロールとクリスマスツリーなどのクリスマスカラーが目を引きます。
2020年1月上旬、新型コロナウィルス感染症が国内で確認されて以来、私達ウール倶楽部もその影響を受け、倶楽部活動が困難に陥ることもありましたが、創部以来20年を迎えた今年、何とか無事に第20回ウール倶楽部展示会を開くことができる(であろう)ところまでこぎ着けました。会場では、まかいの牧場の羊の毛を手紡ぎした糸で制作した作品の展示の他、倶楽部の20年間の歩み、羊に関する解説なども紹介しております。また、今年は特別に広瀬光治先生の作品コーナーも設けさせて頂きました。
年末からお正月にかけて、コロナ禍が又々広まることが予想されております。まだまだ低水準の今、紅葉見物を兼ね是非まかいの牧場に足をお運びになり、奥深い手仕事の世界をお楽しみ頂きますように♥
「まかいの牧場ウール倶楽部 第20回展示会」
日時:2022年12月2日(金)~4日(日)
10:00~15:30(入場15:00迄)
最終日は14:30迄(入場14:00迄)
場所:まかいの牧場 ウール工房「森の家」
〒418-0104 静岡県富士宮市内野1327
TEL 0544-54-0342
入場料:展示会への入場は無料
(但し、まかいの牧場へは入場料が必要です)
ワークショップ(有料)
*12月2日(金)
(午後)ニードルフェルトで作るうさぎの親子(¥700)
*12月3日(土)
(午前)モチーフ編みのカラフルブーツ(¥700)
ニードルフェルトで作るうさぎの親子(¥700)
(午後)ニードルフェルトで作る小さなブーケ(¥1,000)
*12月4日(日)
(午前)モチーフ編みのカラフルブーツ(¥700)
デモンストレーション(無料)
紡毛機による紡ぎ
(毎日13:00~13:30)
最終日はありません。
2022年11月12日
2022年11月第1回目のウール倶楽部
11月のウール倶楽部は11日(金)、12日(土)に開催されました。
今週は暖かい日が続いていましたが、この日も最高気温21~22℃。よく晴れて穏やかな陽気の中、創部20周年記念の展示会が目前に迫った今回の倶楽部は展示会準備一色。未完成の作品の仕上げやらワークショップの準備やら、、、それぞれが気忙しく過ごしていました。
雪が消え、山肌まではっきり見えた朝の富士山。
ピンクに染まった夕方の富士山。
青空の下、工房が迎えてくれます。
この爽やかさも魅力の一つ、元気の源。気持が明るくなります。
最早、のんびりムードは一掃。展示担当の若手リーダーは見取図を作り、白板に本日の予定を書き込み、テキパキと指図。いよいよ熱が入ってきました。頼もしい限りです。
今年は楽しいオブジェも登場?、、、、、、のようです。お楽しみに(*^_^*)
展示方法を工夫する部員、ワークショップの材料や当番の最終調整に余念の無い部員、作品の仕上げをする部員、、、。皆、真剣です。
ランチの後は皆でニードルフェルトのうさぎ作りの練習。でき上がったうさぎ達を北海道の士別から送られたヨモギ染めの羊毛の上に並べてみました。個性的なフェルトワークです。
今年は特別に広瀬先生の作品、牧場の手紡ぎ糸を使ったベスト2点をお借りして展示します。写真はその内の1点。市販糸と手紡ぎ糸を組合わせたエレガントなベストです。ご期待下さい。
2019年12月31日、中国湖北省武漢市から始まった新型コロナウィルス感染症は2020年1月には日本国内でも確認され、今夏までに7回のピークと収束の波を経験。コロナ禍は終ったかに見えたのも束の間、近頃では、既に第8波に突入しており11月-12月にはピークに達するであろうとの報道も流れています。
こうした逆境下、先にも述べましたようにウール倶楽部は創部20周年を迎え、記念すべき第20回展示会を開催致します。
人と人との距離の確保、マスクの着用、手指の消毒など、十分な感染対策をして皆様をお迎えする所存です。この機会に、20年間の倶楽部の歩みや活動の様子を大勢の皆様にご覧になっていただけますと幸いです。
まかいの牧場ウール倶楽部 第20回展示会
開催日:12月2日(金)、3日(土)、4日(日)
10:00~15:30(入場15:00まで)
最終日は14:30まで(入場14:00まで)
入場料:展示会は入場無料(但し、まかいの牧場への入場料は必要です)
場 所:まかいの牧場 ウール工房「森の家」
ワークショップ(有料):
* モチーフ編みのカラフルブーツ
* ニードルフェルトで作る今年の干支のうさぎ
* ニードルフェルトで作る小さなブーケ
デモンストレーション(無料)
* 紡毛機による紡ぎ
今週は暖かい日が続いていましたが、この日も最高気温21~22℃。よく晴れて穏やかな陽気の中、創部20周年記念の展示会が目前に迫った今回の倶楽部は展示会準備一色。未完成の作品の仕上げやらワークショップの準備やら、、、それぞれが気忙しく過ごしていました。
雪が消え、山肌まではっきり見えた朝の富士山。
ピンクに染まった夕方の富士山。
青空の下、工房が迎えてくれます。
この爽やかさも魅力の一つ、元気の源。気持が明るくなります。
最早、のんびりムードは一掃。展示担当の若手リーダーは見取図を作り、白板に本日の予定を書き込み、テキパキと指図。いよいよ熱が入ってきました。頼もしい限りです。
今年は楽しいオブジェも登場?、、、、、、のようです。お楽しみに(*^_^*)
展示方法を工夫する部員、ワークショップの材料や当番の最終調整に余念の無い部員、作品の仕上げをする部員、、、。皆、真剣です。
ランチの後は皆でニードルフェルトのうさぎ作りの練習。でき上がったうさぎ達を北海道の士別から送られたヨモギ染めの羊毛の上に並べてみました。個性的なフェルトワークです。
今年は特別に広瀬先生の作品、牧場の手紡ぎ糸を使ったベスト2点をお借りして展示します。写真はその内の1点。市販糸と手紡ぎ糸を組合わせたエレガントなベストです。ご期待下さい。
2019年12月31日、中国湖北省武漢市から始まった新型コロナウィルス感染症は2020年1月には日本国内でも確認され、今夏までに7回のピークと収束の波を経験。コロナ禍は終ったかに見えたのも束の間、近頃では、既に第8波に突入しており11月-12月にはピークに達するであろうとの報道も流れています。
こうした逆境下、先にも述べましたようにウール倶楽部は創部20周年を迎え、記念すべき第20回展示会を開催致します。
人と人との距離の確保、マスクの着用、手指の消毒など、十分な感染対策をして皆様をお迎えする所存です。この機会に、20年間の倶楽部の歩みや活動の様子を大勢の皆様にご覧になっていただけますと幸いです。
まかいの牧場ウール倶楽部 第20回展示会
開催日:12月2日(金)、3日(土)、4日(日)
10:00~15:30(入場15:00まで)
最終日は14:30まで(入場14:00まで)
入場料:展示会は入場無料(但し、まかいの牧場への入場料は必要です)
場 所:まかいの牧場 ウール工房「森の家」
ワークショップ(有料):
* モチーフ編みのカラフルブーツ
* ニードルフェルトで作る今年の干支のうさぎ
* ニードルフェルトで作る小さなブーケ
デモンストレーション(無料)
* 紡毛機による紡ぎ
2022年10月08日
2022年10月のウール倶楽部
10月のウール倶楽部は7日(金)と8日(土)。今月は「羊文化交流会」及び「広瀬光治先生の講習会とトークショー」と久々に盛り沢山の倶楽部でした。
7日(金)は朝から本降りの雨、気温15度。勿論、富士山は見えません。自称雨男の広瀬先生の本領発揮というところでしょうか。しかし、翌8日(土)朝はよく晴れて、とは言えないまでも、うす曇りの中、富士山がくっきり姿を現しました。良かった! 広瀬先生にも、士別からの皆様にも雨上がりの清澄な富士の姿を見て頂けて。雨男から「雨のち晴れ男」に昇格した広瀬先生でした。
8日朝、まかいの牧場駐車場から見た富士山(9:30頃)。
北海道士別市は約1100頭のサフォーク種の羊が飼育されていることで知られています。市の西側の広大な丘陵地帯には「羊と雲の丘」という観光施設があり、ここでは100頭を超える羊たちが放牧されています。この施設内の「めん羊工芸館」を拠点として活動しているのが「士別サフォーク研究会 くるるん」で、士別の羊毛を使い、染め、紡ぎ、織り、編み、フェルトなどを体験できます。
まかいの牧場で活動している「まかいの牧場ウール倶楽部」は羊を縁に20年も前から「くるるん会」と交流を続けてきました。
そうした縁で、「朝霧ハイランド株式会社 まかいの牧場」と「羊と雲の丘観光株式会社」は友好的且つ親善的に交流することを目的に2003年11月には姉妹牧場宣誓をし、2017年10月6日には友好牧場15周年を前に「羊交換式」を行っています。更に今年6月には「まかいの牧場」の一行が士別を訪問。今回はまかいの牧場 ウール工房にて「羊文化交流会」を開催する事になりました。
交流会には士別市の渡辺英次市長、井上久嗣市議会議長、志村富美恵 士別サフォーク研究会、めん羊工芸館くるるん代表をはじめ関係者、ニットデザイナー 広瀬光治先生、富士宮市からは芦澤英治副市長、鈴木 弘市議会議長、朝霧ハイランド株式会社の馬飼野公洋代表取締役、まかいの牧場ウール倶楽部 橋本花衣講師等関係者約40名が出席。交流会後に田貫湖の「休暇村 富士」で行われた懇親会には須藤秀忠 富士宮市長も参加して下さいました。
倶楽部員のAさんご夫妻が雨の中で採取して下さった野の花々がお客様をお迎えします。Aさん、夫様、いつもご協力、有り難うございます。
交流会の演題前に置かれた羊のオブジェ。牧場の担当者Tさんのアイデアで営繕さんが土台を作り、倶楽部員有志が羊毛を取り付けての共同作業で出来上がりました。コリデールとサフォーク両羊の特徴がよくでています。
交流会、先ずは馬飼野牧場 馬飼野公洋社長の開会のご挨拶から始まりました。
続いて芦澤英治 富士宮市副市長の歓迎挨拶です。
馬飼野社長と志村富美恵 士別サフォーク研究会会長、士別めん羊工芸館くるるん代表による羊文化交流宣言書 署名及び宣誓。
文化交流宣誓書への署名。渡辺英次士別市長(写真右)と井上久嗣士別市議会議長(写真左)。
鈴木 弘 富士宮市議会議長の署名(写真右)
写真はありませんが、広瀬光治先生も署名されました。
また、須藤秀忠 富士宮市長には懇親会場にて署名して頂きました。
志村富美恵 サフォーク研究会会長/士別めん羊工芸館くるるん代表と小山比佐子 まかいの牧場ウール倶楽部部長による羊毛交換。まかいの牧場からはコリデール種、羊と雲の丘からはサフォーク種原毛(せいだかあわだち草による染色羊毛を含む)が友好の証として交換されました。
両牧場の代表、立会人の記念撮影。
2017年に交換されたサフォーク種の羊2頭も顔を見せてくれました。こんなに元気に育っています。
さて、今回のもう一つの重要なイベントは2日間にわたり行われた広瀬光治先生による編物の講習会とトークショー。特に広瀬ファンにとっては待ち遠しかったイベントです。
先ずは先生の軽妙なトークと共に始った講習。
今回は写真のようなポーチの編み方を教えて頂きます。
こちらは橋本先生による手紡ぎ糸を使用、デザイン/制作は広瀬先生。2種類の糸を効果的にデザインした広瀬先生ならではのシックな色合いでお洒落な作品です。
こちらも橋本先生の糸で、デザイン/制作は広瀬先生。濃いピンク(コチニール)薄いピンクを組合わせた凝った編み方です。これから重宝しそうな優しい感じの1着です。広瀬先生にお似合い。
広瀬先生の作品はいつも「優雅」とか「美しい」とかいう言葉がぴったり。今回もまた、可愛らしい感じですが、模様編みはかなり凝っている様子。「私達、編めるかしら~?」 一瞬、心配になる部員も。でも、大丈夫。広瀬先生は教え方上手です。楽しいお喋りを挟みながら、難しい編み図の読み解き方や上手な編み方のテクニックなどを優しく教えて下さいます。
初日、2日目共に広瀬先生のファッションに注目。今回はブルーと薄いグリーン系のお洒落なカーディガン。どちらもメッシュワークと呼ばれるもので、大きめのモチーフを編んで置き、間に小さなモチーフを埋めていくのだそう。「なるほど、なるほど」と気軽に聞いているのですが、それはもう、気が遠くなるような複雑さ。広瀬先生がいらっしゃる度に、編み方の講習だけでなく、素敵なカーディガンやセーターを鑑賞する楽しみもあります。
2日間の講習で、完成直前まで終了した人、まだ最初のガーター編み部分を編んでいる人、何度も失敗して編み直している人、、、、それぞれが、それなりに楽しみながら進行中です。
講習の後はトークショー。豊富な話題の1時間の楽しいトークも2日間の講習も、あっという間でした。
今回の交流会に先立つ会場造りには倶楽部員も参加させていただきました。
掃除や家具の移動、部屋の装飾など。 お互いに作業を分け合うことで、距離感が急に近くなった様な気がします。とても有意義で貴重な時間でした。Tさん、こういう機会をいただき有り難うございました。
7日(金)は朝から本降りの雨、気温15度。勿論、富士山は見えません。自称雨男の広瀬先生の本領発揮というところでしょうか。しかし、翌8日(土)朝はよく晴れて、とは言えないまでも、うす曇りの中、富士山がくっきり姿を現しました。良かった! 広瀬先生にも、士別からの皆様にも雨上がりの清澄な富士の姿を見て頂けて。雨男から「雨のち晴れ男」に昇格した広瀬先生でした。
8日朝、まかいの牧場駐車場から見た富士山(9:30頃)。
北海道士別市は約1100頭のサフォーク種の羊が飼育されていることで知られています。市の西側の広大な丘陵地帯には「羊と雲の丘」という観光施設があり、ここでは100頭を超える羊たちが放牧されています。この施設内の「めん羊工芸館」を拠点として活動しているのが「士別サフォーク研究会 くるるん」で、士別の羊毛を使い、染め、紡ぎ、織り、編み、フェルトなどを体験できます。
まかいの牧場で活動している「まかいの牧場ウール倶楽部」は羊を縁に20年も前から「くるるん会」と交流を続けてきました。
そうした縁で、「朝霧ハイランド株式会社 まかいの牧場」と「羊と雲の丘観光株式会社」は友好的且つ親善的に交流することを目的に2003年11月には姉妹牧場宣誓をし、2017年10月6日には友好牧場15周年を前に「羊交換式」を行っています。更に今年6月には「まかいの牧場」の一行が士別を訪問。今回はまかいの牧場 ウール工房にて「羊文化交流会」を開催する事になりました。
交流会には士別市の渡辺英次市長、井上久嗣市議会議長、志村富美恵 士別サフォーク研究会、めん羊工芸館くるるん代表をはじめ関係者、ニットデザイナー 広瀬光治先生、富士宮市からは芦澤英治副市長、鈴木 弘市議会議長、朝霧ハイランド株式会社の馬飼野公洋代表取締役、まかいの牧場ウール倶楽部 橋本花衣講師等関係者約40名が出席。交流会後に田貫湖の「休暇村 富士」で行われた懇親会には須藤秀忠 富士宮市長も参加して下さいました。
倶楽部員のAさんご夫妻が雨の中で採取して下さった野の花々がお客様をお迎えします。Aさん、夫様、いつもご協力、有り難うございます。
交流会の演題前に置かれた羊のオブジェ。牧場の担当者Tさんのアイデアで営繕さんが土台を作り、倶楽部員有志が羊毛を取り付けての共同作業で出来上がりました。コリデールとサフォーク両羊の特徴がよくでています。
交流会、先ずは馬飼野牧場 馬飼野公洋社長の開会のご挨拶から始まりました。
続いて芦澤英治 富士宮市副市長の歓迎挨拶です。
馬飼野社長と志村富美恵 士別サフォーク研究会会長、士別めん羊工芸館くるるん代表による羊文化交流宣言書 署名及び宣誓。
文化交流宣誓書への署名。渡辺英次士別市長(写真右)と井上久嗣士別市議会議長(写真左)。
鈴木 弘 富士宮市議会議長の署名(写真右)
写真はありませんが、広瀬光治先生も署名されました。
また、須藤秀忠 富士宮市長には懇親会場にて署名して頂きました。
志村富美恵 サフォーク研究会会長/士別めん羊工芸館くるるん代表と小山比佐子 まかいの牧場ウール倶楽部部長による羊毛交換。まかいの牧場からはコリデール種、羊と雲の丘からはサフォーク種原毛(せいだかあわだち草による染色羊毛を含む)が友好の証として交換されました。
両牧場の代表、立会人の記念撮影。
2017年に交換されたサフォーク種の羊2頭も顔を見せてくれました。こんなに元気に育っています。
さて、今回のもう一つの重要なイベントは2日間にわたり行われた広瀬光治先生による編物の講習会とトークショー。特に広瀬ファンにとっては待ち遠しかったイベントです。
先ずは先生の軽妙なトークと共に始った講習。
今回は写真のようなポーチの編み方を教えて頂きます。
こちらは橋本先生による手紡ぎ糸を使用、デザイン/制作は広瀬先生。2種類の糸を効果的にデザインした広瀬先生ならではのシックな色合いでお洒落な作品です。
こちらも橋本先生の糸で、デザイン/制作は広瀬先生。濃いピンク(コチニール)薄いピンクを組合わせた凝った編み方です。これから重宝しそうな優しい感じの1着です。広瀬先生にお似合い。
広瀬先生の作品はいつも「優雅」とか「美しい」とかいう言葉がぴったり。今回もまた、可愛らしい感じですが、模様編みはかなり凝っている様子。「私達、編めるかしら~?」 一瞬、心配になる部員も。でも、大丈夫。広瀬先生は教え方上手です。楽しいお喋りを挟みながら、難しい編み図の読み解き方や上手な編み方のテクニックなどを優しく教えて下さいます。
初日、2日目共に広瀬先生のファッションに注目。今回はブルーと薄いグリーン系のお洒落なカーディガン。どちらもメッシュワークと呼ばれるもので、大きめのモチーフを編んで置き、間に小さなモチーフを埋めていくのだそう。「なるほど、なるほど」と気軽に聞いているのですが、それはもう、気が遠くなるような複雑さ。広瀬先生がいらっしゃる度に、編み方の講習だけでなく、素敵なカーディガンやセーターを鑑賞する楽しみもあります。
2日間の講習で、完成直前まで終了した人、まだ最初のガーター編み部分を編んでいる人、何度も失敗して編み直している人、、、、それぞれが、それなりに楽しみながら進行中です。
講習の後はトークショー。豊富な話題の1時間の楽しいトークも2日間の講習も、あっという間でした。
今回の交流会に先立つ会場造りには倶楽部員も参加させていただきました。
掃除や家具の移動、部屋の装飾など。 お互いに作業を分け合うことで、距離感が急に近くなった様な気がします。とても有意義で貴重な時間でした。Tさん、こういう機会をいただき有り難うございました。
2022年09月04日
2022年9月のウール倶楽部
残暑お見舞い申し上げます
9月のウール倶楽部は2日(金)、3日(土)の両日に開催されました。
2日は、石垣島南南東約320キロ辺りを北上している非常に強い台風11号の影響で、朝から雨が降ったり止んだりの鬱陶しいお天気。翌3日は、富士山は雲に覆われてしまいましたが、下界はよく晴れて気温は高かったのですが、湿度は低く秋の訪れを感じさせる1日でした。
入口近くにある撮影用ボード。秋の行楽シーズンにも活躍しそう。
小雨の中のウール工房。 小高い丘の上に建っています。
券売所横には牧場のシャトルタクシーが待機しています。
ウール倶楽部メンバーは昭和生まれが多く、工房前の坂道の登りは堪えます。倶楽部1日目、入場したところでバッタリお会いした牧場のスタッフさん、ご親切に車で送り届けて下さいました。どうも有り難うございました、助かりました。
10月には広瀬先生の講習会と士別の皆さんとのウール交換会がありますし、12月には20周年記念の展示会、、、9月は1年で最も精神的に焦りを感じる時期です。
広瀬先生の講習会で、参加者の皆さんに編んでいただくポシェット。先生自ら見本を制作して下さいました。
白はコリデール、古典的な深みのある赤は蘇芳で染めたシェトランド。
どちらも鉤針と棒針を使い同じ編み図で編まれていますが糸の細さが異なるため、当然完成時の大きさに違いが出ます。余力のある方用にペットボトルカバーもご用意下さいました。いずれも、広瀬先生らしい繊細でエレガントな作品です。糸は橋本先生作です。
広瀬先生ファンの多いウール倶楽部。作品の披露に身を乗り出して見学です。
こちらは橋本先生作のセーターとベストと手袋。
小柄なセーターは木の葉の柄。薄いグレーとピンクの2色使いのフェアアイル・ベスト。どちらも、とても使い易いデザインです。
今月は広瀬先生の講習会の準備の他、12月の展示会の準備も、、、。
と言っても、まだ、予定確認段階。ポスターを10月までに作成すべく候補写真を選びました。更に、部員から写真やデザインを募ります。
作品は11月最初の倶楽部までに提出と決まりました、、、、、皆さん、間に合わせましょうね。
忙しい合間をぬって、交換会のための羊毛の準備。
洗う前に、汚毛から汚れやゴミを取ります。
洗った後は綺麗に解して乾燥。あんなに汚かった羊毛がフワフワ、ピッカピカに。
羊さん、羊毛のプレゼント、どうも有り難う ♡ ♡
台風11号は、沖縄の先島諸島の一部を暴雨風域に巻き込みながら4日(午前零時)現在も北上中で、石垣島や宮古島は全域が暴風域に入っているようです。被害が出ないよう、或いは最小限で済みますよう。また、新型コロナの全国での感染者は新たに12.3万人を数え、前週土曜日より5.7万人減少しているそうです。このまま減り続け、この禍が落ち着いてくれることを祈ります。
9月のウール倶楽部は2日(金)、3日(土)の両日に開催されました。
2日は、石垣島南南東約320キロ辺りを北上している非常に強い台風11号の影響で、朝から雨が降ったり止んだりの鬱陶しいお天気。翌3日は、富士山は雲に覆われてしまいましたが、下界はよく晴れて気温は高かったのですが、湿度は低く秋の訪れを感じさせる1日でした。
入口近くにある撮影用ボード。秋の行楽シーズンにも活躍しそう。
小雨の中のウール工房。 小高い丘の上に建っています。
券売所横には牧場のシャトルタクシーが待機しています。
ウール倶楽部メンバーは昭和生まれが多く、工房前の坂道の登りは堪えます。倶楽部1日目、入場したところでバッタリお会いした牧場のスタッフさん、ご親切に車で送り届けて下さいました。どうも有り難うございました、助かりました。
10月には広瀬先生の講習会と士別の皆さんとのウール交換会がありますし、12月には20周年記念の展示会、、、9月は1年で最も精神的に焦りを感じる時期です。
広瀬先生の講習会で、参加者の皆さんに編んでいただくポシェット。先生自ら見本を制作して下さいました。
白はコリデール、古典的な深みのある赤は蘇芳で染めたシェトランド。
どちらも鉤針と棒針を使い同じ編み図で編まれていますが糸の細さが異なるため、当然完成時の大きさに違いが出ます。余力のある方用にペットボトルカバーもご用意下さいました。いずれも、広瀬先生らしい繊細でエレガントな作品です。糸は橋本先生作です。
広瀬先生ファンの多いウール倶楽部。作品の披露に身を乗り出して見学です。
こちらは橋本先生作のセーターとベストと手袋。
小柄なセーターは木の葉の柄。薄いグレーとピンクの2色使いのフェアアイル・ベスト。どちらも、とても使い易いデザインです。
今月は広瀬先生の講習会の準備の他、12月の展示会の準備も、、、。
と言っても、まだ、予定確認段階。ポスターを10月までに作成すべく候補写真を選びました。更に、部員から写真やデザインを募ります。
作品は11月最初の倶楽部までに提出と決まりました、、、、、皆さん、間に合わせましょうね。
忙しい合間をぬって、交換会のための羊毛の準備。
洗う前に、汚毛から汚れやゴミを取ります。
洗った後は綺麗に解して乾燥。あんなに汚かった羊毛がフワフワ、ピッカピカに。
羊さん、羊毛のプレゼント、どうも有り難う ♡ ♡
台風11号は、沖縄の先島諸島の一部を暴雨風域に巻き込みながら4日(午前零時)現在も北上中で、石垣島や宮古島は全域が暴風域に入っているようです。被害が出ないよう、或いは最小限で済みますよう。また、新型コロナの全国での感染者は新たに12.3万人を数え、前週土曜日より5.7万人減少しているそうです。このまま減り続け、この禍が落ち着いてくれることを祈ります。
2022年07月31日
2022年7月2度目のウール倶楽部
暑中お見舞い申し上げます。
8月、ウール倶楽部は夏休みに入りますので、7月には2回倶楽部を開催しました。 2度目の倶楽部は7月29日(金)、30日(土)。新型コロナが今までにも増して猛威を振う中、各自しっかり感染対策をしての参加でした。
いよいよ暑い暑い夏の到来。23日からは小学校も夏休みに突入していて、牧場も子ども達の姿で賑わっています。富士山周辺や牧場の緑の丘の向こうには真っ青な空に白い積乱雲がモクモクと湧き、これぞ「夏だーッ」というような景色が見られました。
部室裏、十二支庵前の庭では、女王様のように堂々としたヤマユリや、どこか懐かしい感じのする濃いオレンジ色のヒオウギズイセン、決して派手ではなく落ち着いているけれど、それでいて華やかさも感じさせてくれる薄むらさきのギボウシなど、豊かな夏の花々が見られます。
先ずは、4月に染めたワイン染めの羊毛を橋本先生が紡いで下さった毛糸のお披露目です。
薄いピンクに染まったチェビオットの原毛を紡ぐと、色合いも風合いもこんなに柔らかな色合いの素敵な糸になるのですね。右側が1染目、左側が2染目。穏やかで何とも言えない素敵な感じのピンクです。
今月2度目のウール倶楽部では年末の展示会で計画しているワークショップのための練習の他、9月からの倶楽部に備え8ヶ月分の掃除や片付けをしました。
ワークショップの詳細はまだお話しできませんが、皆さんに楽しんでいただける手仕事を用意しています。
クリスマスオーナメント用の手編みのブーツ、クリスマスボール、お正月に飾ることができるフェルトの雪うさぎやお花のアレンジ等々、、、。
写真は「雪うさぎ」の作り方のレッスン。部員の1人が講師になり、みんなで作り方を学びます。例によってお喋りしながらのたのしいお稽古です。
この他、10月に行われる広瀬先生の講習会や士別との羊毛交換、12月の展示会の打ち合せなど、話合いの多い2日間でした。
締めは相変わらず新型コロナの話題になってしまいますが、ここに来て、サル痘という新たな感染症が発生したそうです。世の中が複雑になればなるほど、困難な状況が次々に浮かび上がります。正確な情報を得て、自分をしっかり持ち風評に惑わされぬようしなければなりません。連日過去最高を記録している新型コロナも9月には何とか収まっているとよいのですが、、、。
Have a nice summer vacation !
8月、ウール倶楽部は夏休みに入りますので、7月には2回倶楽部を開催しました。 2度目の倶楽部は7月29日(金)、30日(土)。新型コロナが今までにも増して猛威を振う中、各自しっかり感染対策をしての参加でした。
いよいよ暑い暑い夏の到来。23日からは小学校も夏休みに突入していて、牧場も子ども達の姿で賑わっています。富士山周辺や牧場の緑の丘の向こうには真っ青な空に白い積乱雲がモクモクと湧き、これぞ「夏だーッ」というような景色が見られました。
部室裏、十二支庵前の庭では、女王様のように堂々としたヤマユリや、どこか懐かしい感じのする濃いオレンジ色のヒオウギズイセン、決して派手ではなく落ち着いているけれど、それでいて華やかさも感じさせてくれる薄むらさきのギボウシなど、豊かな夏の花々が見られます。
先ずは、4月に染めたワイン染めの羊毛を橋本先生が紡いで下さった毛糸のお披露目です。
薄いピンクに染まったチェビオットの原毛を紡ぐと、色合いも風合いもこんなに柔らかな色合いの素敵な糸になるのですね。右側が1染目、左側が2染目。穏やかで何とも言えない素敵な感じのピンクです。
今月2度目のウール倶楽部では年末の展示会で計画しているワークショップのための練習の他、9月からの倶楽部に備え8ヶ月分の掃除や片付けをしました。
ワークショップの詳細はまだお話しできませんが、皆さんに楽しんでいただける手仕事を用意しています。
クリスマスオーナメント用の手編みのブーツ、クリスマスボール、お正月に飾ることができるフェルトの雪うさぎやお花のアレンジ等々、、、。
写真は「雪うさぎ」の作り方のレッスン。部員の1人が講師になり、みんなで作り方を学びます。例によってお喋りしながらのたのしいお稽古です。
この他、10月に行われる広瀬先生の講習会や士別との羊毛交換、12月の展示会の打ち合せなど、話合いの多い2日間でした。
締めは相変わらず新型コロナの話題になってしまいますが、ここに来て、サル痘という新たな感染症が発生したそうです。世の中が複雑になればなるほど、困難な状況が次々に浮かび上がります。正確な情報を得て、自分をしっかり持ち風評に惑わされぬようしなければなりません。連日過去最高を記録している新型コロナも9月には何とか収まっているとよいのですが、、、。
Have a nice summer vacation !
2022年07月10日
2022年7月のウール倶楽部
7月のウール倶楽部は8日(金)、9日(土)に開催されました。
この辺りでは雨らしい雨も降らないままに梅雨が明け、季節は夏に。今年も既に半分を過ぎました。20周年記念の展示会や広瀬先生の講習会のことを頭の中にズッシリ感じながらの倶楽部です。
今回の倶楽部でのメインテーマはインド茜と蘇芳の染色。
茜は草木染めの代表格。つる性の多年草で、染色には根を使います。インド茜、西洋茜、日本茜などがあり、それぞれ微妙に赤の色が異なります。古くから赤色の染色に使われており、正倉院の御物の中にも茜で染めたものがありますし、万葉集にも登場します。また、江戸時代末期に薩摩藩主・島津斉彬が幕府に日本の「総船印」として日の丸を建議した際、その染色技術が同藩になかったため、福岡藩主・黒田長溥に依頼し、領内の穂波郡山口村の茜屋地区に伝わっていた茜染めを用い初の日の丸が染められたそうです。(西日本新聞 2018/11/2より)
勿論、日の丸に使われたのは日本茜で、今回はインド茜の根のチップを使いましたが、こういう話を知ると、何故か「チムドンドン」しませんか?
蘇芳は飛鳥時代から使われている中国渡来の染料で当時は天皇など高貴な人が使用する貴重なものでしたが、江戸時代以降は広く普及したようです。
まず、袋に入れたインド茜の根500gと水を大鍋に入れて煮立たせます。
小さな鍋には半分ほどお湯を入れ、蘇芳250gをじかに入れて2-3回煮立たせます。
その都度布で濃し、大鍋に入っているインド茜の染液と混ぜ、この中に先媒染した羊毛を入れて染めます。
1染目の染上がり。しっかり染まっています。
今日は3染目まで。1~3染は1kgづつ染めました。
1染目を洗っています。
先生も加わり、皆で1染目を解します。お喋りをしながらのこの時間も穏やかな時間で楽しいのです。
ウール倶楽部での染色は希望制です。見事に染まった羊毛を見て、急に欲しくなってしまった部員さんもいました。魅力的だったんですね♡♡♡
土曜日に解した2染目(上)と3染目(下)。色は薄くなっていますが、どちらも素敵なピンクです。
4染目は1晩放冷しました。これも糸にしたら綺麗なピンクになりそうな、、、。
「一期一会」と言うように、草木染めはその時々の天気、湿度、水の具合など様々な外的要因に左右されます。しかも、どれも愛おしい色になっていて、、、やめられません。
今回の染色も大成功!!
染色の他、橋本先生がお帰りになった後、今回は広瀬先生の講習会の件や、士別との羊交換会について、牧場の方々と話合いました。
新型コロナが徐々に増加傾向にあるのも気がかりですが、金曜日昼前には安部晋三元総理が凶弾に倒れたニュースが飛び込み驚かされました。思想、心情、宗教などによる違いがあるのは当然で、それを暴力で封じようとすることは卑劣で凶悪です。どんな理由があろうとも、怒りを禁じ得ません。
この辺りでは雨らしい雨も降らないままに梅雨が明け、季節は夏に。今年も既に半分を過ぎました。20周年記念の展示会や広瀬先生の講習会のことを頭の中にズッシリ感じながらの倶楽部です。
今回の倶楽部でのメインテーマはインド茜と蘇芳の染色。
茜は草木染めの代表格。つる性の多年草で、染色には根を使います。インド茜、西洋茜、日本茜などがあり、それぞれ微妙に赤の色が異なります。古くから赤色の染色に使われており、正倉院の御物の中にも茜で染めたものがありますし、万葉集にも登場します。また、江戸時代末期に薩摩藩主・島津斉彬が幕府に日本の「総船印」として日の丸を建議した際、その染色技術が同藩になかったため、福岡藩主・黒田長溥に依頼し、領内の穂波郡山口村の茜屋地区に伝わっていた茜染めを用い初の日の丸が染められたそうです。(西日本新聞 2018/11/2より)
勿論、日の丸に使われたのは日本茜で、今回はインド茜の根のチップを使いましたが、こういう話を知ると、何故か「チムドンドン」しませんか?
蘇芳は飛鳥時代から使われている中国渡来の染料で当時は天皇など高貴な人が使用する貴重なものでしたが、江戸時代以降は広く普及したようです。
まず、袋に入れたインド茜の根500gと水を大鍋に入れて煮立たせます。
小さな鍋には半分ほどお湯を入れ、蘇芳250gをじかに入れて2-3回煮立たせます。
その都度布で濃し、大鍋に入っているインド茜の染液と混ぜ、この中に先媒染した羊毛を入れて染めます。
1染目の染上がり。しっかり染まっています。
今日は3染目まで。1~3染は1kgづつ染めました。
1染目を洗っています。
先生も加わり、皆で1染目を解します。お喋りをしながらのこの時間も穏やかな時間で楽しいのです。
ウール倶楽部での染色は希望制です。見事に染まった羊毛を見て、急に欲しくなってしまった部員さんもいました。魅力的だったんですね♡♡♡
土曜日に解した2染目(上)と3染目(下)。色は薄くなっていますが、どちらも素敵なピンクです。
4染目は1晩放冷しました。これも糸にしたら綺麗なピンクになりそうな、、、。
「一期一会」と言うように、草木染めはその時々の天気、湿度、水の具合など様々な外的要因に左右されます。しかも、どれも愛おしい色になっていて、、、やめられません。
今回の染色も大成功!!
染色の他、橋本先生がお帰りになった後、今回は広瀬先生の講習会の件や、士別との羊交換会について、牧場の方々と話合いました。
新型コロナが徐々に増加傾向にあるのも気がかりですが、金曜日昼前には安部晋三元総理が凶弾に倒れたニュースが飛び込み驚かされました。思想、心情、宗教などによる違いがあるのは当然で、それを暴力で封じようとすることは卑劣で凶悪です。どんな理由があろうとも、怒りを禁じ得ません。
2022年06月04日
2022年6月のウール倶楽部
6月のウール倶楽部を3日(金)、4日(土)に開催しました。
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が始まってから約2年半になります。国内では未だに1日の感染者数が1万人を下回ることはありませんが、重傷者や死亡者の割合が低く抑えられていること、また、熱中症リスクがあること等の理由で、政府はマスク着用に関する見解を大幅に緩和しました。しかし、実際にはまだまだマスクを外す人は少ないようです。梅雨に突入する前の気持の良い週末、一面緑に覆われた牧場はマスクを付けた親子連れやカップルなどで賑わっていました。
森の家の裏側、十二支庵の入口付近では今年も濃いピンクのバラが満開です。
今月は12月の20周年記念展示会に向けての話合いがメインでした。
ワークショップのメニューは? 展示は? 担当は?
会議の内容は次第に具体的になってきています。
こちらは4月にチェビオットをワインで染めた原毛を橋本先生が紡いでくださったもの。羊毛時の色に比べ、更に落ち着いた大人っぽいピンクに仕上がっています。他の染色羊毛と共に展示します。
展示やワークショップの内容も各自が実物を持ち合って細かく話合います。羊に馴染みのなかったお客様にも羊毛や草木染め、手紡ぎ糸などの魅力を知って頂くため、どなたでも気軽に参加できるメニューを考案中です。「三人寄れば文殊の知恵」、、、なんて、古いですね。
今月は久々に部内での手作りランチを用意しました。
京都在住の橋本先生による九条ねぎを使った「ねぎ焼き」と地元富士宮在住のKさんによる「富士宮焼きそば」。
「ねぎ焼き」は、大き目のみじん切りにした九条ねぎを出しと玉子入りの生地の中にたっぷり入れ、焼く時に更に生地の倍くらいのねぎをドサッと載せて、、、贅沢な「ねぎ焼き」です。
「富士宮焼きそば」にはキャベツがたっぷり。肉カスを入れるのがミソ。ソースで味付けして最後に鰯節をたっぷりかけます。
どちらもB級グルメの人気もの。写真をとるのも忘れてほおばりました。
世界経済フォーラム(WEF)が発表した2021年版旅行・観光開発ランキングで日本は初めて1位になったそうです。また、日本の新型コロナウィルスの水際対策は6月1日以降大幅に緩和されています。こうしたことから、海外からの観光客は今後次第に増加していくことが予想されています。Withコロナに舵を切った日本。1人1人が新たな生活様式を当たり前のように身に付け、悪夢のような2年半前の状況に後戻りする事のないよう祈るばかりです。
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が始まってから約2年半になります。国内では未だに1日の感染者数が1万人を下回ることはありませんが、重傷者や死亡者の割合が低く抑えられていること、また、熱中症リスクがあること等の理由で、政府はマスク着用に関する見解を大幅に緩和しました。しかし、実際にはまだまだマスクを外す人は少ないようです。梅雨に突入する前の気持の良い週末、一面緑に覆われた牧場はマスクを付けた親子連れやカップルなどで賑わっていました。
森の家の裏側、十二支庵の入口付近では今年も濃いピンクのバラが満開です。
今月は12月の20周年記念展示会に向けての話合いがメインでした。
ワークショップのメニューは? 展示は? 担当は?
会議の内容は次第に具体的になってきています。
こちらは4月にチェビオットをワインで染めた原毛を橋本先生が紡いでくださったもの。羊毛時の色に比べ、更に落ち着いた大人っぽいピンクに仕上がっています。他の染色羊毛と共に展示します。
展示やワークショップの内容も各自が実物を持ち合って細かく話合います。羊に馴染みのなかったお客様にも羊毛や草木染め、手紡ぎ糸などの魅力を知って頂くため、どなたでも気軽に参加できるメニューを考案中です。「三人寄れば文殊の知恵」、、、なんて、古いですね。
今月は久々に部内での手作りランチを用意しました。
京都在住の橋本先生による九条ねぎを使った「ねぎ焼き」と地元富士宮在住のKさんによる「富士宮焼きそば」。
「ねぎ焼き」は、大き目のみじん切りにした九条ねぎを出しと玉子入りの生地の中にたっぷり入れ、焼く時に更に生地の倍くらいのねぎをドサッと載せて、、、贅沢な「ねぎ焼き」です。
「富士宮焼きそば」にはキャベツがたっぷり。肉カスを入れるのがミソ。ソースで味付けして最後に鰯節をたっぷりかけます。
どちらもB級グルメの人気もの。写真をとるのも忘れてほおばりました。
世界経済フォーラム(WEF)が発表した2021年版旅行・観光開発ランキングで日本は初めて1位になったそうです。また、日本の新型コロナウィルスの水際対策は6月1日以降大幅に緩和されています。こうしたことから、海外からの観光客は今後次第に増加していくことが予想されています。Withコロナに舵を切った日本。1人1人が新たな生活様式を当たり前のように身に付け、悪夢のような2年半前の状況に後戻りする事のないよう祈るばかりです。
2022年05月14日
2022年5月のウール倶楽部
5月のウール倶楽部は13日(金)、14日(土)に開催されました。
沖縄が梅雨入りし、西日本から東日本付近まで前線が近づいてきたため13日(金)は雨。荒天になりそうだということで牧場は午後4:30で閉場となりました。翌日、雨はあがりましたが曇りがちな1日。こんな天候の中でもシャガや小手毬、菜の花、パンジーなど沢山の花々が活き活きと咲き誇り、
土曜日には雨に洗われた後の清々しい富士山を見ることができました。
講義は先生が編んで下さったセーター2点の編み方の注意点の説明。
こちらはチェビオットとコリデールの交配種の羊毛を紡いだ糸が使われています。シャリ感がある繊細な糸です。針は4号針。薄手のレーシーなデザインで、梅雨時に重宝しそうな素敵なセーターです。
ショールの編み図にもあった模様を活かし、ネックから編み始めました。袖部分は模様を綺麗に出すために大変神経をつかわれたそうです。
こちらは落ち着いた黄色系のカーディガン。チェビオットの玉ネギ染めを5号針で編みました。
前立てと袖付け部分の模様編みがポイントでお洒落です。
こちらの赤と白の毛糸。10月の広瀬先生の講習会(詳細は後日発表します)の見本用です。
蘇芳で染めた赤。派手すぎず渋すぎず、ほれぼれする深い赤で素敵。どんな作品が出来上がるのでしょう、楽しみです♡♡♡
因みに、蘇芳はインド・マレー原産のマメ科の植物です。心材や莢にはブラジリンという色素が含まれており、古くから染料として使われてきました。媒染剤に明礬を使うと茶色味を帯びた赤、灰汁のようなアルカリ水溶液では紫っぽい赤、鉄だと黒っぽい赤(蘇芳色と言います)に染まります。日本に伝わったのは奈良時代で、染料の他、日本画の絵の具、陶器の色つけ等に使われました。平安時代に重ねの裏側の赤色として使われました。重ねというのは、袍(ほう)の下に重ねて着た下襲(したがさね)のことで、二重になっています。表には薄茶が使われていたそうです。(Wikipedia参照)
5月の倶楽部では20周年記念展示会の話合いに多くの時間を費やしました。少ない人数で、あれも、これも、、、思うことは山ほどありますが、イザ実践となると中々思うようにはいかないものです。残すところあと半年、頑張ります!!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
世の中は今、With Coronaという新たな段階に入りつつあります。マスクは外して良いのか付けるべきなのか、屋外での行動はどうすべきか? 気になるところは多々ありますが、倶楽部運営は以前に比べ少しでも良い方に向うよう期待しましょう。
沖縄が梅雨入りし、西日本から東日本付近まで前線が近づいてきたため13日(金)は雨。荒天になりそうだということで牧場は午後4:30で閉場となりました。翌日、雨はあがりましたが曇りがちな1日。こんな天候の中でもシャガや小手毬、菜の花、パンジーなど沢山の花々が活き活きと咲き誇り、
土曜日には雨に洗われた後の清々しい富士山を見ることができました。
講義は先生が編んで下さったセーター2点の編み方の注意点の説明。
こちらはチェビオットとコリデールの交配種の羊毛を紡いだ糸が使われています。シャリ感がある繊細な糸です。針は4号針。薄手のレーシーなデザインで、梅雨時に重宝しそうな素敵なセーターです。
ショールの編み図にもあった模様を活かし、ネックから編み始めました。袖部分は模様を綺麗に出すために大変神経をつかわれたそうです。
こちらは落ち着いた黄色系のカーディガン。チェビオットの玉ネギ染めを5号針で編みました。
前立てと袖付け部分の模様編みがポイントでお洒落です。
こちらの赤と白の毛糸。10月の広瀬先生の講習会(詳細は後日発表します)の見本用です。
蘇芳で染めた赤。派手すぎず渋すぎず、ほれぼれする深い赤で素敵。どんな作品が出来上がるのでしょう、楽しみです♡♡♡
因みに、蘇芳はインド・マレー原産のマメ科の植物です。心材や莢にはブラジリンという色素が含まれており、古くから染料として使われてきました。媒染剤に明礬を使うと茶色味を帯びた赤、灰汁のようなアルカリ水溶液では紫っぽい赤、鉄だと黒っぽい赤(蘇芳色と言います)に染まります。日本に伝わったのは奈良時代で、染料の他、日本画の絵の具、陶器の色つけ等に使われました。平安時代に重ねの裏側の赤色として使われました。重ねというのは、袍(ほう)の下に重ねて着た下襲(したがさね)のことで、二重になっています。表には薄茶が使われていたそうです。(Wikipedia参照)
5月の倶楽部では20周年記念展示会の話合いに多くの時間を費やしました。少ない人数で、あれも、これも、、、思うことは山ほどありますが、イザ実践となると中々思うようにはいかないものです。残すところあと半年、頑張ります!!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
世の中は今、With Coronaという新たな段階に入りつつあります。マスクは外して良いのか付けるべきなのか、屋外での行動はどうすべきか? 気になるところは多々ありますが、倶楽部運営は以前に比べ少しでも良い方に向うよう期待しましょう。
タグ :羊毛 紡ぎ フェアアイル 羊
2022年04月02日
2022年4月のウール倶楽部
4月1日(金)、2日(土)の両日、ウール倶楽部を開催しました。
前日は最高気温が25度にも達したというのに1日当日は一転変わってダウンジャケットが必要なほどの寒さ。三寒四温の四字熟語そのものです。高齢者がこの気温変化について行くのは大変ですが、開花した桜の寿命が伸びたのはラッキーでした。
桜の花の向こうに見えるのは中腹まで雪を被った富士山。
こちらは1日朝の山中湖周辺の風景。春とは思えない、クリスマスの絵葉書にも使えそうな幻想的な光景です。
とはいえ、もう春だということは植物も教えてくれています。
森の家への坂の途中にある三椏の花が今年も例年同様に咲いてくれました。
三椏はジンチョウゲの仲間。三つに分かれた枝の先に白と黄色の花を咲かせます。下向きに咲き、派手さはありませんが、素朴で可愛い花です。
1日(金)の出席者は4名。久々に汚毛処理をしたり、かわいい靴下を編んだり、講義用の資料をまとめたりしながら先生の到着を待ちます。
午後からはワイン染めを行いました。
今回染色に使った5㍑のオーストラリアワインです。
ワインの独特な香りに酔いながら、約5リットル弱のワインを小型の寸胴鍋に入れます。倍以上のお湯を足し、生明礬、酒石酸を加えて同浴染めにすることに。
100gの羊毛(丁寧にカードした牧場のチェビオット)を短く手でちぎりながらワインの中に入れて、煮立たせないように注意しつつ火を付けました。が、なかなか色が入らないため鉄液も加え、更に濃い色に染めるため一晩放冷することにしました。
放冷後の色の入り具合はどうでしょう、、、
工夫の甲斐あって、何とも言えない落ち着いた紫がかったピンクに染まっています。魅力的な色です。
1染目を解して乾燥させています。とても優しい色。葡萄の皮染めと比較すると、どうでしょうか? 今年の夏は葡萄を沢山食べて染めてみたくなりました。
残液で2染目を染めることにし、こちらも一晩放冷しました。(※1へ続く)
羊毛に染料が入るまでの待ち時間には先生の講義です。
フェアアイルのベレー帽を見せて頂きました。橋本先生の作品で、紫系とオレンジ系。放射状に広がるデザイン、先生らしい色使いで、とても素敵です。
こちらは2日(土)の講義風景です。
橋本先生の紡ぎの実技付きで、紡毛糸と梳毛糸の違いを学びます。
展示会の話合いも大切です。今年のテーマは? 作品の種類や数は? ワークショップは?
12月の展示会まであと8ヶ月。時間は刻々と過ぎて行きます(~_~;)
3日(日曜日)は朝から雨。1人の部員さんが放冷した染色羊毛の処理に行って下さいました。寒い中での水仕事ですから、辛かったはずです。地元の部員さんには倶楽部のために、いつもいつも大変な作業をして頂いています。ウール倶楽部員が毎回楽しく活動できる陰には、こうした部員さんのご協力があります。感謝あるのみです。
下の写真が2染目の解し。
水を絞ったばかりの時は見事なワイン色でしたが、解しているうちに薄いピンクに変わったそうです。乾燥するともう少し退色するかもしれませんが、桜色!!素敵です。
1染目と2染目を並べてみました。右側が1染目、左側が2染目。写真では色の違いは分かり難いですが、実際には微かな変化が見られます。
別々に紡ぎ編んでみると微妙な色のグラデーションがはっきり出現するはずです。
新型コロナは高止まりながら減少してきたかと思っていましたが、3月の連休の影響で再度増加傾向に転じつつあるようです。ワクチンは3回目がまだ十分行きわたっていないのに又々新たな変異株が出現し、4回目の接種の話も出ています。しかし、いつまでも新型コロナに振り回されて社会生活ができないのもつらい。世の中は次第にこの病との共存を考えるようになってきました。新型コロナ感染の基本対策をしっかりしながら社会生活を元に戻そうとしているのです。
一方、新たな憂鬱の種になってきたのはロシアのウクライナ侵攻です。テレビやネットでその惨状を見る度に戦争の悲惨さを思い知らされ、支援の寄付以外何もできずにいる自分の無力さを痛感させられます。
「誰かプーチンを止めて!」 と叫びたくなる毎日。
日本に、ウクライナに、そして世界中に、1日も早く平穏な生活が戻ってきますように。
前日は最高気温が25度にも達したというのに1日当日は一転変わってダウンジャケットが必要なほどの寒さ。三寒四温の四字熟語そのものです。高齢者がこの気温変化について行くのは大変ですが、開花した桜の寿命が伸びたのはラッキーでした。
桜の花の向こうに見えるのは中腹まで雪を被った富士山。
こちらは1日朝の山中湖周辺の風景。春とは思えない、クリスマスの絵葉書にも使えそうな幻想的な光景です。
とはいえ、もう春だということは植物も教えてくれています。
森の家への坂の途中にある三椏の花が今年も例年同様に咲いてくれました。
三椏はジンチョウゲの仲間。三つに分かれた枝の先に白と黄色の花を咲かせます。下向きに咲き、派手さはありませんが、素朴で可愛い花です。
1日(金)の出席者は4名。久々に汚毛処理をしたり、かわいい靴下を編んだり、講義用の資料をまとめたりしながら先生の到着を待ちます。
午後からはワイン染めを行いました。
今回染色に使った5㍑のオーストラリアワインです。
ワインの独特な香りに酔いながら、約5リットル弱のワインを小型の寸胴鍋に入れます。倍以上のお湯を足し、生明礬、酒石酸を加えて同浴染めにすることに。
100gの羊毛(丁寧にカードした牧場のチェビオット)を短く手でちぎりながらワインの中に入れて、煮立たせないように注意しつつ火を付けました。が、なかなか色が入らないため鉄液も加え、更に濃い色に染めるため一晩放冷することにしました。
放冷後の色の入り具合はどうでしょう、、、
工夫の甲斐あって、何とも言えない落ち着いた紫がかったピンクに染まっています。魅力的な色です。
1染目を解して乾燥させています。とても優しい色。葡萄の皮染めと比較すると、どうでしょうか? 今年の夏は葡萄を沢山食べて染めてみたくなりました。
残液で2染目を染めることにし、こちらも一晩放冷しました。(※1へ続く)
羊毛に染料が入るまでの待ち時間には先生の講義です。
フェアアイルのベレー帽を見せて頂きました。橋本先生の作品で、紫系とオレンジ系。放射状に広がるデザイン、先生らしい色使いで、とても素敵です。
こちらは2日(土)の講義風景です。
橋本先生の紡ぎの実技付きで、紡毛糸と梳毛糸の違いを学びます。
展示会の話合いも大切です。今年のテーマは? 作品の種類や数は? ワークショップは?
12月の展示会まであと8ヶ月。時間は刻々と過ぎて行きます(~_~;)
3日(日曜日)は朝から雨。1人の部員さんが放冷した染色羊毛の処理に行って下さいました。寒い中での水仕事ですから、辛かったはずです。地元の部員さんには倶楽部のために、いつもいつも大変な作業をして頂いています。ウール倶楽部員が毎回楽しく活動できる陰には、こうした部員さんのご協力があります。感謝あるのみです。
下の写真が2染目の解し。
水を絞ったばかりの時は見事なワイン色でしたが、解しているうちに薄いピンクに変わったそうです。乾燥するともう少し退色するかもしれませんが、桜色!!素敵です。
1染目と2染目を並べてみました。右側が1染目、左側が2染目。写真では色の違いは分かり難いですが、実際には微かな変化が見られます。
別々に紡ぎ編んでみると微妙な色のグラデーションがはっきり出現するはずです。
新型コロナは高止まりながら減少してきたかと思っていましたが、3月の連休の影響で再度増加傾向に転じつつあるようです。ワクチンは3回目がまだ十分行きわたっていないのに又々新たな変異株が出現し、4回目の接種の話も出ています。しかし、いつまでも新型コロナに振り回されて社会生活ができないのもつらい。世の中は次第にこの病との共存を考えるようになってきました。新型コロナ感染の基本対策をしっかりしながら社会生活を元に戻そうとしているのです。
一方、新たな憂鬱の種になってきたのはロシアのウクライナ侵攻です。テレビやネットでその惨状を見る度に戦争の悲惨さを思い知らされ、支援の寄付以外何もできずにいる自分の無力さを痛感させられます。
「誰かプーチンを止めて!」 と叫びたくなる毎日。
日本に、ウクライナに、そして世界中に、1日も早く平穏な生活が戻ってきますように。
タグ :紡ぎ ウール 羊 羊毛 染色