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2021年10月03日

2021年10 月 ウール倶楽部の近況報告

全国で緊急事態宣言が解除され、大型で強い台風16号が伊豆諸島を通り千葉県銚子沖から北東に向けて進んでいた10月1日、ウール倶楽部が開催されました。2か月間の休み中、富士・富士宮の地元部員はじめ、馬飼野牧場のスタッフの皆様のご協力で工房を維持・管理することができ、無事に倶楽部を開催できたことに心から感謝しながらの2日間でした。宣言解除とは言え、感染対策に十分な配慮が必要でしたが、久々の倶楽部はとても充実し、皆さん忙しいけれど楽しく活動する姿が見られました。
(写真上は10月1日、雨と風が止んだ後の富士山、下は2日の富士山。抜けるような青空です。)



10月のウール倶楽部のメニューは多彩。先ずは染色から。
染料はクルミの木の皮と白樺の木の皮。2017年に北海道の士別からいただいた材料を大事にとっておいたもの。茶色に染まる予定です。


先媒染したコリデール1kgを染液に入れて染めます。

1染目の染色が終わったら解し、2、3染目は翌日まで放冷しました。

染め上がった羊毛を皆で解します。マスクをして密にならないよう注意しながらですが、楽しいひとときです。

解し終った1染目の羊毛。魅力的なシックな秋色です。

放冷した2染目と3染目の解し。1染目より淡い茶系、綺麗なベージュです。


出席者の多い土曜日には先生の作品を見せていただきながらの講義。

こちらは先生の作品。

コチニールとラックで染色したコリデールとチェビオット、一部サフォークの糸を使って6号棒針で編んであります。色はピンクと灰色系。異なる色どうしですが、同系統の染料を使っているため、それぞれの色がとても馴染んでいます。
重量は460g。何という軽さ!! 羊の毛を丁寧に洗い、カードをかけ、手紡ぎした紡毛糸を使い、編み上がった後には縮絨してあります。

手紡ぎの紡毛糸には何者にも代えがたい魅力があります。
市販の糸のような滑らかさというか整った“綺麗さ”とは違い、素朴で軽い。そしてふんわりと柔らかい。更に、草木染めの場合はどんな色を合わせても、色同士が喧嘩をしない。お互いを認め合って、何となく溶け込んでいる。
ひとたび手紡ぎ糸の魅力を知ってしまうと、市販の糸には戻れません。

こちらは部員さんが編みかけているフェアアイルのベスト。忙しいお仕事の合間をぬって、細かな模様をここまで編み込みました。完成が楽しみです。こちらのベストも多くの色を使っていますが、うるささを感じさせない素敵なデザインです。

編み上がった作品の仕上げ方として、縮絨の仕方を基礎から学び直しました。
縮絨とは摩擦をかけて繊維と繊維を絡ませることで、紡毛糸では縮絨は欠かせません。上の複雑なフェアアイルは編んでいる間は何となくボワーっと見えますが、縮絨するときりっと模様が浮かび上がるはずです、魔法のように。シェトランドのレース編みも縮絨した途端、綺麗に揃った模様が現われます。この瞬間が何とも言えず嬉しくて好きです。

Kさん作のフェアアイルの作品を使って、先生が縮絨のお手本を見せて下さっています。
先ずは寸法や柄を気にしながらピン打ちし、その後、アイロンが編地に触れるか触れないか程度でアイロンがけします。


大きさと形を整えたら、洗剤を入れたぬるま湯に浸し、タオル等に挟んでお湯を切ります。その後、再度ピン打ちをし、ある程度乾いたらアイロンを当ててからしっかり乾燥します。


こちらは「コルモ馬飼野」の糸で編んだショール。
レースの場合も縮絨方法は同じですが、ピン打ちの際ブロッキングワイヤーを使うと、とても綺麗に仕上がります。



2日目は台風一過、真っ青な秋空が広がる好天でしたので、久々に羊達に会いに行ってきました。
こちらは絶滅危惧種のマンクス。角が特徴です。

我らが「コルモ馬飼野」も元気に草を食んでいます。
いつまでも元気でいてね。


本日から解除になった緊急事態宣言。
第6波の到来は必至と言われていますが、できる限り回避できるよう、各自が可能な範囲での基本的な感染予防対策に努めましょう。可能な方は勿論ワクチンも必要です。
* 三密の回避
* 人と人との距離の確保
* マスクの着用
* 手洗いや手指の消毒

11月も無事倶楽部を開催できますように。
  

Posted by woolclub at 00:00
倶楽部活動