2024年06月08日
2024年6月のウール倶楽部
6月7日(金)、8日(土)の両日、ウール倶楽部を開催しました。
当日は気温24℃、晴れ。ヤマボウシやカルミアが花を付け、ジューンベリーが実を付けた梅雨の前の穏やかな1日でした。
今月の倶楽部では染色がメイン・テーマ。コチニールを多様に使い、2つの寸胴鍋で6kgの羊毛を染めます。
先ず、200gのコチニールを布袋に入れて約40分ほど煮だしてから取り出して砕いたらもう一度鍋に戻して30分ほど弱火で煮出し染液を作ります。
冷蔵庫に保存しているコチニール染液を沸騰させ、その中にここで作ったコチニール液を加えて新たな染液を作ります。
こうして作った染液を2つの大鍋(右鍋と左鍋)に分け、酢酸を両鍋に50ccずつ加えます。
これらの2つの鍋に羊毛を1kgずつ入れ(同浴染め)ます。
右鍋には酢酸30ccを加えて天地返しして弱火で1時間煮、火を止めて冷めるのを待ちます。
冷めたら取り出し、洗って乾燥させます。
放冷後に取り出して洗い、解します。
こちらが染め上がった右鍋の1染目。
左側の鍋には染液と酢酸30ccを入れた染液に羊毛1kgを入れて天地返しをし、火を止めて1時間放冷した後、鉄60ccを追加し、10分後に羊毛を取り出します。
染め上がりは右鍋より紫系に近い色でした。
1染目を放冷している間に、別の小さな鍋に布袋に入れたコチニール100gを入れて、前述のコチニールの煮だし方同様に煮だして新たな染液を作っておきます。
このようにして、2染目、3染目は残液にコチニール染液を加えた染液で染めますが、新たに加えるコチニール液や酢酸の量を調整したり、煮たり放冷する時間を変えるなどして様々な色を作り出します。
今回は合計6kgの羊毛を染めましたが、染液の濃度や加える媒染剤の濃度、熱を加える時間などの調整により、魅力的な色が得られました。染色で得られる色は一期一会と言いますが、「これは!」という色にはなかなか出会えないものです。大変な2日間でしたが、得がたい日でもありました。
染色と平行して、双糸の紡ぎの再試験、単糸の紡ぎの指導も行なわれました。
また、羊の「まだらちゃん」が部室を訪問してくれました。前回より大きく、大人っぽくなっていてびっくり。落ち着いた薄茶系の体と濃茶の頭部がとてもお洒落な「まだらちゃん」でした。素敵な羊毛を提供してくれそうです。
6月。今年の半分が過ぎつつあります。
ウール倶楽部は今年で幕を下ろさねばなりませんので、倶楽部員は皆、染色も紡ぎのレッスンも真剣です。こんなことなら、もっと前から頑張れば良かったのに、、、と、残念に思うこの頃。「後悔先に立たず」ですが、部員一同、これから後の数ヶ月を悔いの残らぬよう頑張るつもりです。
当日は気温24℃、晴れ。ヤマボウシやカルミアが花を付け、ジューンベリーが実を付けた梅雨の前の穏やかな1日でした。
今月の倶楽部では染色がメイン・テーマ。コチニールを多様に使い、2つの寸胴鍋で6kgの羊毛を染めます。
先ず、200gのコチニールを布袋に入れて約40分ほど煮だしてから取り出して砕いたらもう一度鍋に戻して30分ほど弱火で煮出し染液を作ります。
冷蔵庫に保存しているコチニール染液を沸騰させ、その中にここで作ったコチニール液を加えて新たな染液を作ります。
こうして作った染液を2つの大鍋(右鍋と左鍋)に分け、酢酸を両鍋に50ccずつ加えます。
これらの2つの鍋に羊毛を1kgずつ入れ(同浴染め)ます。
右鍋には酢酸30ccを加えて天地返しして弱火で1時間煮、火を止めて冷めるのを待ちます。
冷めたら取り出し、洗って乾燥させます。
放冷後に取り出して洗い、解します。
こちらが染め上がった右鍋の1染目。
左側の鍋には染液と酢酸30ccを入れた染液に羊毛1kgを入れて天地返しをし、火を止めて1時間放冷した後、鉄60ccを追加し、10分後に羊毛を取り出します。
染め上がりは右鍋より紫系に近い色でした。
1染目を放冷している間に、別の小さな鍋に布袋に入れたコチニール100gを入れて、前述のコチニールの煮だし方同様に煮だして新たな染液を作っておきます。
このようにして、2染目、3染目は残液にコチニール染液を加えた染液で染めますが、新たに加えるコチニール液や酢酸の量を調整したり、煮たり放冷する時間を変えるなどして様々な色を作り出します。
今回は合計6kgの羊毛を染めましたが、染液の濃度や加える媒染剤の濃度、熱を加える時間などの調整により、魅力的な色が得られました。染色で得られる色は一期一会と言いますが、「これは!」という色にはなかなか出会えないものです。大変な2日間でしたが、得がたい日でもありました。
染色と平行して、双糸の紡ぎの再試験、単糸の紡ぎの指導も行なわれました。
また、羊の「まだらちゃん」が部室を訪問してくれました。前回より大きく、大人っぽくなっていてびっくり。落ち着いた薄茶系の体と濃茶の頭部がとてもお洒落な「まだらちゃん」でした。素敵な羊毛を提供してくれそうです。
6月。今年の半分が過ぎつつあります。
ウール倶楽部は今年で幕を下ろさねばなりませんので、倶楽部員は皆、染色も紡ぎのレッスンも真剣です。こんなことなら、もっと前から頑張れば良かったのに、、、と、残念に思うこの頃。「後悔先に立たず」ですが、部員一同、これから後の数ヶ月を悔いの残らぬよう頑張るつもりです。
2024年11月2回目のウール倶楽部開催
2024年11月1回目のウール倶楽部開催
10月2回目のウール倶楽部開催
10月1回目のウール倶楽部開催
2024年9月のウール倶楽部
2024年7月2度目のウール倶楽部開催
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Posted by woolclub at 23:11
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